AF測距点がオールクロス45点に

性能面での見どころは、AFと連写がそれぞれ大きく進化したこと。AFは、オールクロス測距の45点センサーを搭載。前モデルの11点から4倍以上に測距点が増え、被写体の捕捉性能が高まった。測距エリア選択モードには、新たに「ゾーンAF」と「ラージゾーンAF」を追加。AF動作特性の細かいカスタマイズも可能になっている。

測距エリア選択モードの選択画面。シャッターボタン横に新設された「測距エリア選択モード切り換えボタン」を押して表示できる

カスタムファンクションでは、サーボAFの被写体追従特性や速度変化に対する追従性、測距点乗り移り特性などをカスタマイズできる

色検知AFに対応。これを「する」に設定しておくと、ゾーンAFなどのモードで肌色を検知して、人物にピントが合いやすくなる

連写性能は最高6.5コマ/秒へ

連写については、EOS 6Dの最高4.5コマ/秒から、EOS 6D Mark IIでは最高6.5コマ/秒へとスピードアップした。上位モデル「EOS 5D Mark IV」の7コマ/秒には及ばないものの、動体撮影用にも十分役立つスピードだ。

動画は、最高でフルHD/60p記録に対応。4K記録に非対応は少々残念だが、デュアルピクセル CMOS AFによって動画撮影中でもスムーズにAFが追従する点はありがたい。付加機能として、動画撮影時の電子手ブレ補正や4Kタイムラプス動画、HDR動画などの機能を備えている。

デジタル画像処理によってブレを目立たなくする「動画電子IS」を搭載。「する」を選ぶと画角の約90%、「強」を選ぶと画角の約70%がトリミングされ、その周辺が手ブレ補正画素として使用される

ファインダー内表示の設定画面。水準器は、左右と上下の2軸に新対応。電池残量や撮影モード、AF動作、ドライブモードなどの情報も表示できる

ファインダーには、倍率0.71倍/視野率98%のペンタプリズムを搭載。ファインダー倍率は既存モデルEOS 6Dと同じだが、視野率は既存モデルの97%から少し広くなった。また、透過型液晶を組み込んだ「インテリジェントビューファインダーII」を新採用し、各種の撮影設定や水準器、グリッドなどをファインダー像に重ねて表示可能になった。

視野率98%のペンタプリズムファインダーを採用。100%でない点は惜しいが、表示は大きくて視認性は高い