ドラゴン退治を夢見る少年ニッキーが周囲の過小評価に負けず、勇気と情熱で悪のドラゴンの復活を阻止しようと奮闘する『ドラゴン・キングダム ~魔法の森と水晶の秘密~』のDVDが好評発売&レンタル中だ。ドイツ、ウクライナ合作となる一大スケールのアニメーション映画、そして本作のプロデュースを代々木アニメーション学院が新たなプロジェクトとして進めたことで注目の一作で、人気アイドルグループ・乃木坂46のメンバーである松村沙友理が、洋画アニメーション主演の吹き替えに初挑戦! あこがれだったという声優の感想をはじめ、主人公のニッキー同様、人生で直面した壁についてのエピソードなど聞いた。
――声優の仕事が夢のひとつだったそうですが、本作への参加が決まった時は率直にいかがでしたか?
海外作品なのでもちろんオリジナルの声優さんもいて、洋画アニメーションの吹き替えはかなり難しそうだなって思いましたが、それでも素直にうれしかったです。元の声に寄っていたほうがいいのかなとも思いましたが、プロの声優さんと違って今の私には自分の声しか出せないので…プレッシャーはありました。また初めての男の子の声でもあったので演じることはとても大変でしたが、頑張りました!
――今回吹き替えを担当された主人公のニッキーは、どういうキャラクターですか?
ニッキーは弱々しい子に見られるけれど、困難に立ち向かう力がある子なんです。とても勇敢で、かしこい子だなあと思いました。わたしがニッキーを演じる際も自分自身が立ち向かっていって負けないぞという気持ちをもって、本当に心から強い気持ちを持って演じました。
――今後、声優としても頑張ってみたい気持ちは強くなりましたか?
そうですね。小さい頃からアニメを観て育ってきて、三次元より二次元が好きな子で(笑)。声優さんはまるでキャラクターそのものみたいに違和感なく演じられていて、しかもそれを自然に演じられているので、これほど難しいことをやっているんだと、改めてわかりました。
――いつから声優に挑戦してみたいと思い始めたのですか?
それは最近です。乃木坂46に入ってからで、それまでもアニメーションは好きでしたが、声優をしてみたいと思って観ていたわけじゃないんです。単純に二次元に入りたいと思っていましたが、職業として意識し始めたのは乃木坂46に入ってからです。
――きっかけは何だったのでしょうか?
アイドルになって、この先の将来自分は何をするかって考えました。自分の好きなことということもあって、声優さんにあこがれを抱くようになりました。今はまだ自分の声しか出せないけれど、いつか「これは松村の声」だと思わなかったと言われるくらいの声が出 せるようになりたいです。でも反対に、同じ声だけれど、どのキャラクターをやってもあっているなって言われることもあこがれです(笑)。とにかくまだまだなので、今後に向けてもっと頑張りたいです。
――今年は声優としての活躍も目覚ましいですが、今後の活動全般については、どのような抱負を?
乃木坂46に入って5年ほど経ちますが、声優をやりたいという想いを持ち続けていたら、ある時にチャンスをいただけて、本当にここから先もちょっとずつマイペースに進めていけたらいいなあと思っています。どの種類のお仕事も大好きですが、本業はアイドルなので、アイドルの仕事が一番安心できる部分はあります。声優さんのお仕事は今の私は楽しいというよりも緊張が大半で、不安と緊張が9割。自分が声優の皆さんのところにお邪魔している感覚が強いので、楽しめているというよりは毎回勉強させていただいているという感覚です。