「ALIENWARE 15 スプレマシーVR」モデル、GeForce GTX 1080モデルを選択可能
続いて、Max-Qデザインの15.6型ゲーミングノートPC「ALIENWARE 15」。従来のALIENWARE 15でも、NVIDIA GeForce GTX 1080を無理やり搭載することは可能だったかもしれないが、安定したハイパフォーマンスを維持するのは無理と判断していたそうだ。本体のデザインやシャーシは基本的にそのままだが、Max-Qデザインを採用することで、この点を解決。NVIDIA GeForce GTX 1080を搭載できるようになった。
6月30日から7月10日までのオーダーに関しては、GeForce GTX 1070からGeForce GTX 1080へフリーアップグレード可能なキャンペーンを実施する。
Inspironを含めてゲーミングPCラインナップは今後も拡充
デルの白土氏は、日本のe-sports市場は伸びしろがあり、今後もALIENWAREにInspironゲーミングを含めたゲーミングPCの拡充方向は変わらないと述べる。また、ゲーマーはPCだけを見ているわけではないとも。
ゲーマーは、実際に手が触れる時間が長いキーボードやマウス、そしてディスプレイにも高い関心を持っている。よって、この分野でも最高の体験ができる製品を投入し、「PCとALIENWAREの周辺機器を組み合わせることで最高の体験をゲーマーに提供したい」と意欲を見せた。
同じくデルの柳澤氏は、今回の新製品を解説。ALIENWAREとしてリリースするには、イノベーション、ハイパフォーマンス、クオリティに加えて、ALIENWAREゆえの個性が必要とした。これが他社製品との大きな差別化の要因となる。
一方、デルは周辺機器専業メーカーではないため、投入する製品はボリュームゾーンに絞るそうだ。たとえば専業メーカーのメカニカルキーボードは、フィールの異なる複数のキースイッチを用意していたりするが、今回のキーボード製品は茶軸版のみを発売する。現時点では、他のスイッチ版は考えていないという。
マウスに関しても、日本人的視点ではけっこう大柄なマウスのみとなっており、かなり絞り込んだ印象を受けた。逆にモニターは、PCモニターナンバーワンの会社が投入するゲーミングモニターらしく、ゲーミングに特化したエッジの効いたスペックだ。現在、ALIENWAREの購入オプションとしてROCCAT製周辺機器が購入できるようになっているが、今後も継続するとのこと。
ゲーミング周辺機器だからといって、ゲーマーしか利用しないというわけではない。たとえば、手の動きを精確に捉えるゲーミングマウスは、デザイナーで愛用しているユーザーが多い。メカニカルキーボードも、長時間の操作でフィールを重視するユーザーが好む(筆者もその一人)。
今回発表された製品で、ゲーマーではない人にもおすすめできそうなのは、アドバンスド・ゲーミングキーボードの「AW568」だ。ゲーミング機器にありがちな派手なイルミネーション機能は抑え目で、通常のキーボードにはないマクロ機能がある。マクロキーを業務作業に求めている人ならば検討してみてほしい。マウスやキーボードのマクロ機能は、色々なPC操作を高速化するにも役立つのだ。