各サービスの気に入っているところ、不満なところ

Apple Music

Apple Musicについては洋楽が豊富であり、結果としてお気に入りの楽曲が見つかることに満足して使い続けているユーザーが多いようだ。反対に「邦楽のタイトルが少ない」「楽曲のバラエティが全体に乏しい」という不満を口にする向きもあった。音質が良いことを使う理由として挙げた回答もあった。

またユーザーインタフェースが優秀で使い勝手が良いこと、モバイル端末に聴きたい楽曲をダウンロードしてオフライン再生ができることを使いやすさのポイントとして挙げる声もあった。同様に、オフライン再生の機能を便利と感じている意見は「Amazon Prime Music」「AWA」と回答した人の中にもあった。

またApple Musicのユーザーに限らず、定額制音楽配信サービスを活用しているユーザーに共通する声として「ショップにソフト(CDやレコードなど)を買いに行く手間が省ける」ことに快適さを感じるという意見が多かった。

Apple Musicへの不満点として、月額利用料金を安くしてほしいという意見があった。主な定額制音楽配信をフルサービスで利用すると、月額で980円前後の利用料金が必要となるが、今回のアンケートではどのサービスの利用者からも「月額利用料金をもう少し安くしてほしい」という希望が寄せられた。

Amazon Prime Music

Amazon Prime Musicは、年会費3,900円(税込)のAmazonプライム会員であれば利用できるサービス。月額に換算すると325円という安さが人気のようだ。サービスに満足しているという回答の内容を詳しく見ていくと、その理由に「コスパの高さ」「手軽さ」を挙げる声が多かった。本サービスの不満点については「新曲が少ない」「曲の種類が少ない」などコンテンツ不足への指摘が比較的多く見られた。

LINE MUSIC

今回のアンケートでは特に「LINE MUSICを積極的に選んだ理由」の回答はなかった。不満点としては「マイナーな曲も追加して欲しい」という声があった。

Google Play Music

Google Play Musicについては操作のわかりやすさや安定感など「ユーザーインタフェースの出来映え」に満足と答える内容が目立った。「新曲の追加が早い」ことも満足できる点として挙げられている。反対に不満点については聴きたい曲を検索したり、絞り込む操作が難しいとの指摘があった。プレイリスト再生やレコメンド機能の活用について周知が必要だとうかがわせる結果と言えるかもしれない。

dヒッツ

dヒッツについては月額540円(税込)で利用できるかわりに、他の定額制音楽配信サービスと違って、1曲ずつ聴きたいタイトルを検索して聴くオンデマンド再生の機能に制限があり、使い勝手に大きな違いが出てくる。そのため不満点として「聴きたい曲が見つけづらい」といった声が多く上がった。その他にも「オフライン再生を充実させてほしい」「毎月のパケット利用量を低く抑える機能が必要」という指摘も寄せられた。満足であると答える声の中には、邦楽を中心にタイトルが充実しているという意見があった。

AWA

AWAについては、新曲の品揃えや特徴である「プレイリスト機能」が充実していることから、曲との出会いを喚起しすいことに満足を感じるユーザーがいるようだ。不満点としては、無料版が使いづらいことや、音質を指摘する声があった。

Spotify

Spotifyでは、アルバムやプレイリストの中はシャッフル再生になり、途中音声広告が挟まれるが楽曲をフル再生できる「Freeプラン」(月額無料)が充実している。そのため、回答内容から推察すると、Freeプランで活用しているユーザーも多いようだ。その中でも、無料プランの継続を応援する声や、さらなる機能充実を期待する声があった。

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今回のアンケートでは「長期利用ユーザーを優遇してくれるサービス」の登場を望む声もあった。例えば「1年使うと1カ月無料」「2年目以降は月額料金が安くなる」といった仕掛けが用意できれば、定額制音楽配信サービスの価格に対する抵抗感が下がるかもしれない。

また、忙しくて利用できなかった月も定額利用料金が必要であることに不満を感じるという向きもあった。この点は月額固定のサブスクリプション型サービスの基本なのでなかなか崩しづらいが、例えば一期間利用のないユーザーにはアプリから通知を出す機能があれば、利用促進につながるかもしれない。

次回はこのアンケート結果を踏まえて、それぞれの定額制音楽配信サービスの特徴をまとめていく。

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調査時期: 2017年5月22日~23日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女501名
調査方法: インターネットログイン式アンケート