多彩な組み合わせの22時台

――22時台はSexy Zoneの5人が週替わりとのことですが、まず中島健人さんについてはいかがですか?

一言で言うと、かっこいい(笑)。王子様キャラですよね。包容力のある方なので、リスナーに問いかける言葉もあたたかいんです。基本的にポジティブなので、そういう面が番組の中でも出ているんじゃないかと思います。

22時台はメンバーが毎回変わるんですが、他のメンバーへのフォローもちゃんと考えてくれています。特に、松島聡くんがまだ19歳なので、育てるというわけではないのですが、良き先輩として、アドバイスをしてるところを見かけます。番組終了後に行っている検討会でも「こうした方がいいんじゃない?」と、積極的に松島くんに声をかけてくれているんですよ。

――それでは、次に菊池風磨さん。番組を聴くと、少しやんちゃなイメージがありました。

菊池くんは頭の回転が速いですし、ラジオにも本音で挑んでいますよね。嫌なものは嫌、いいものはいいと言う。ハプニングに対する対応力もあって、機転が利く。相談系の企画もあるんですけど、本当にアドバイスも的確です。

熊本地震から1年後の放送の時には、熊本のリスナーから「Sexy Zoneの曲に励まされました」というメールが届いて。曲明けに熊本地震について話してもらうことになっていたんですが、菊池くんは放送前の打ち合わせの時に、何を話すか本当に真剣に考えてくれたんです。やっぱり、すごくセンシティブなことじゃないですか。「リスナーを傷つけちゃいけない」という敏感さをすごく持っているのだと思います。やんちゃな感じを出すことが多いんですが、実は本当に芯がしっかりしている人です。

――それでは、佐藤勝利さんはいかがでしょうか。

Sexy Zoneのセンターをやっているだけあって、全体の気配りが素晴らしいと思いますし、しっかり進行を心がけてくれます。5人の中でも、一番進行通りにやろうとしてくれるんじゃないかな。生放送なので、いろんなハプニングを楽しむところも大事ですが、進行をちゃんと理解してもらっているという安心感があります。責任感が強いんだと思いますよ。

でも意外と本音もポロポロ言ってくれます。ドジってしまったシチュエーションを、かっこいい一言で救うという「だって俺たちSexy Zone」という企画があるんですが、彼はそれが苦手で、本番中にも「苦手」と公言しています。あとは放送中、ちょこちょこ隣のメンバーにちょっかいを出してるお茶目な部分もありますね。真面目だけど、遊ぶところは遊んでくれるんです。

――松島聡さん、先ほどは中島さんからアドバイスも受けているというお話でした。

松島くんもすごく真面目ですね。そしてまあ、人懐こい方ですよ。自分でも「人見知りしたことない」と言っていて、すぐにスタッフと仲良くなります。マリウスくん以外で一番年下ということもあって、組む相手が必ず年上になるので、他のメンバーにいじられる、いじられキャラです。

言い間違いも多く、宮城県を「松島県」と言ってしまったのを、こちらもそれを企画にしたり。言い間違いも含めてかわいらしさになっているんですよね。スタッフからもちょっといじられています(笑)。でもリスナーへの回答を、ちゃんと自分の体験談をもとに、より具体的にしゃべってくれるようになるなど、どんどん成長してくれています。

家の中でお話している感覚で

――5人目のマリウス葉さんは、MCではなくコーナー出演なんですね。

マリウスくんは、高校生なので22時台の生放送に出演できないんです。なので、トークテーマをリスナーからもらって、1分以内で話す「1 minute talking」というコーナーに出演しています。収録は月1回で、4~5週分のテーマを話すんですが、マリウスくんはそれを15分くらいで終えてしまうんですよ。その場でテーマをパッパッと見て、ちょっと考えて「はい、いいです」。

――すぐにエピソードが出てくるんですか?

頭の回転は速いです。でも最後に尺が余って、逆に面白いことになるところもいいかなと。奇想天外な答えが出てくるのもマリウスくんの良さ。例えば「今行きたい場所」というテーマでしゃべってもらった時は、「自然が多いからカナダ」と始まって、カナダの話で終わるのかなと思ったら、「メンバー全員とキャンプがしたい」という話に変わり、最終的に「熊に出会ったら、風磨くん、よろしくね」という結論に(笑)。想像できないボケかたをするので、それがすごく面白いです。マリウスくんがMCに合流できるようになったら、また楽しくなりますね。

――今までお話を伺っていると、MCもしっかりキャラと明るいキャラ、みたいな組み合わせの妙がありますよね。2人組という点には、こだわりがあるんですか?

2人組が一番、普通の会話ができると思うんです。家の中で会話している感覚でリラックスした様子をお届けしたい。ゲストを入れるときも、MCの家にお客さんを呼んでいる雰囲気になると良いなと思っています。リスナーの参加感も本当に大切にしているので、家の中での2人の会話に、ぜひ一緒に参加している気持ちで聞いてほしいですね。