2008年設立のスマートウオッチ企業であるWithings(ウィジングズ)は、2015年から日本市場の展開を始めているが、ネットワーク製品などで有名なフィンランドのNokiaが2016年5月にWithingsを買収。欧米市場でのデジタルヘルス市場へ進出済みだが、日本市場でもNokiaブランドとして新たな展開をむかえる。
今回の発表会では、Wi-Fi/Bluetooth対応型BMI(ボディマス指数)体重計「Body」と、スマートフォン専用アプリ「Nokia Health Mate」が披露された。
各デジタルヘルス製品は、ソフトバンク コマース&サービスを国内総代理店として、Amazonや家電量販店(ヨドバシカメラやビッグカメラなど)、SoftBank SELECTIONオンラインショップ、そして数週間以内を目安にApple Storeを通じて販売する。参考価格は8,510円(税込)と、機能を考えればかなり安い。
Nokia Technologies Japan 統括責任者の守屋文彦氏(左)、Nokia Technologies デジタルヘルス アジア・マーケティング責任者のJulien de Preaumount(ジュリアン・ド・プレオモン)氏(右) |
Nokiaは、Symbian OSやWindows Phoneを搭載したスマートフォンを日本で販売していたが、約10年前に撤退。「モバイルビジネスのシェアが十分ではなかった」(Nokia Technologies デジタルヘルス アジア・マーケティング責任者 Julien de Preaumount氏)と、撤退理由を述べている。
一方で、「デジタルヘルス製品は別。日本はデジタルヘルス市場に関してトップ6の市場規模を持つと考えている」(Preaumount氏)という見方を示す。コンシューマービジネス面はもちろん、ヘルスケアビジネスでも後発組となるが、Googleトレンドなどを用いて調査したところ、「(Nokiaブランドは)競合に匹敵する検索率を数えた」(Preaumount氏)と自信を見せている。
今回のNokiaは、「個人へすぐ役立つインサイト(洞察力)」「コンシューマーへさらなる選択肢と柔軟性」を提供することが使命であると語った。前者は、iOS用およびAndroid用アプリケーション「Nokia Health Mate」の刷新だ。医師や科学者とともに設計を見直し、ゼロから作り直した。