終身保険が向いている人とは

終身保険のメリットは、途中で健康状態が、年齢を重ねても、保障内容が薄くなったり、保険料が高くなることがないという点。また、先述の通り、貯蓄性があることで、将来の様々な目的に合わせてお金を準備することができるのもポイントです。

デメリットとしては、定期保険に比べれば保険料が割高になるということ。また、固定金利の終身保険の場合、将来インフレが起きたときに、受け取るお金の価値が目減りするリスクもあります。

では、終身保険はどのような人に向いているのでしょうか。例えば、子育て世代に必要な保障を確保する目的で、「低解約返戻型終身保険」を学資保険の代わりに活用することができます。低解約返戻型保険は、満期までの解約返戻金が低い代わりに、保険料がグッと安い保険のこと。親が死亡したときなど、万が一の保障が学資保険よりも厚く、受取時期も自由に設定できます。また、終身保険の死亡保険金には相続税の非課税枠があるため、相続対策として活用するのも有効でしょう。

保険に加入するときには、自分に必要な保障内容や、目的を明確にすることが何より大切です。他人に勧められる保険や、評判のいい保険が自分にとって必ず必要な保険とは限りません。自分の希望を満たす、ベストな保険を選びましょう。

筆者プロフィール:武藤貴子
ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント
会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中。FP Cafe登録FP。