特有の機能として取り上げたいのが、「パーソナルRepカウント」だ。ベンチプレスやダンベルカールといったトレーニングを行うとき、回数を数えながらトレーニングするのはけっこう面倒で、集中を削がれたりする。パーソナルRepカウントは、こうしたトレーニングの回数や、ユーザーの活動時間を追跡し、後述する専用アプリケーションにデータ転送を行う機能だ。○回、○セット、○分といった運動をするとき、かなり便利に使える。ちなみに、「MOVE IQ」という機能を利用すると、トレーニング内容を自動検出して計測することも可能だ。
vivosmart 3を活用する上で欠かせないのが、専用アプリ「Garmin Connect Mobile」である。iOS用とAndroid用がリリースされており、Garminデバイス側で計測したデータをスマホやタブレットに転送し、情報を可視化するアプリだ。他社の活動量計デバイスと比較してみると、Garmin製のデバイスは同期に要する時間がかなり短く、数日間放置してから同期しても、完了まで1分以上かからなかった。
【左】「Garmin Connect Mobile」のメイン画面。現在の活動状況をひと目で確認できる。【中】スライドさせると心拍数やアクティビティ内容などが、折れ線グラフやアイコンで示される。画面撮影日は朝から執筆しかしていないため、活動レベルは低い。【右】「ステップ」では1カ月の歩数を棒グラフで表示。筆者の場合は活動日のオン・オフ差が激しいことを改めて気付かされる |
個人的な使い方としては、睡眠時間の測定を重視している。だが、Garmin Connect Mobileは、自分で決めた就寝時間と起床時間にプラスアルファした程度の情報しか表示されないのが残念だ。例えば、休みの日に昼酒を嗜み、昼寝したところ、その間の睡眠時間はカウントされていなかった。情報自体は記録しているものの、アプリ側が対応していないようだ。この点をガーミンジャパンの担当者に質問したところ、今後の改善材料として本社に伝えるとの言葉をもらったので、Garmin Connect Mobileのバージョンアップに期待したい。
アプリと連携することによって、デバイスの機能をある程度カスタマイズできるのは、Garmin製デバイスが持つ魅力の1つだ。vivosmart 3では、アラーム設定、表示ウィジェットの有無、ディスプレイオンのタイムアウト時間(3段階)、アクティビティ自動開始の有無などを選べる。ディスプレイに表示する内容は、8種類から選択可能だ。vivosmart 3は、初めて活動量計デバイスを試したい方や、より軽量で普段使いの活動量計デバイスを求めている方には、興味深い製品となるだろう。
阿久津良和(Cactus)