日々身に付けることで、その日の歩数や心拍数など目には見えにくい情報を可視化する活動量計デバイス。総務省の平成26年版情報通信白書では、2020年度までに600万台超えを予測し、生活習慣の改善など幅広い利活用が期待される。現在は各社から活動量計デバイスが発売されているが、今回は、GPSで有名なGarminの日本法人・ガーミンジャパンの「vivosmart 3」を取り上げよう。

まずは同社のラインナップを整理したい。ガーミンジャパンは、目的やスポーツ内容に合わせたデバイスを数多く用意しており、vivoシリーズはフィットネス向けに位置する。利用者の運動量や機能差によって、「vivofit」「vivosmart」「vivoactive」という3段階のシリーズを用意。今回のvivosmart 3は中間点に位置する存在だ。

vivosmart 3は運動量でも機能数でも中間点に位置する(vivosmart 3発表会より)

vivosmart 3には、Sサイズが3種類、Lサイズが2種類と、計5タイプがある。特徴は、光学式心拍計を搭載しながらの、軽量性とコンパクトさ。厚さは9.83mm、重量は20.4g(Lサイズは21.5g)だ。価格は19,800円(税込)と、この手のデバイスとしては比較的安い。

奥から「Black(Lサイズ)」「Black(Sサイズ)」「Imperial Puple(Sサイズ)」。「Midngiht Blue」は2017年夏頃のリリースを予定している

LサイズとSサイズを並べてみたが、ちょうど一回り大きさが異なる。バンドサイズはLサイズが148~215mm、Sサイズが122~188mm

実際に身に付けてみると、ほとんど重さを感じない。筆者は数カ月前からガーミンジャパンの「fenix 5 Sapphire」をメインデバイスとして日々利用しているが、vivosmart 3はデバイスが薄いだけに、身に付けた手を振り回しても違和感を覚えることがないのだ。また、前モデルと比べて光学式心拍計の凹凸がなくなっているため、フィット感も心地よい。長袖のボタンシャツを着ていても、手首のvivosmart 3が邪魔に感じないのはうれしい限りだ。

身に付けた状態。左側のマルチスポーツ向けデバイス「fenix 5 Sapphire」と見比べると、大きさと形状の違いは一目瞭然

vivosmart 3背面にある光学式心拍計。横から見ると滑らかになっていることを確認できる

バッテリー駆動時間は約5日間。Bluetoothでスマートフォンと連携し、スマートフォンからのメッセージを大量に受診する場合は短くなるが、それでもさほど気にする必要はない。感覚的には、週2回の充電タイミングを設けるとよさそうだ。充電には専用USBケーブルを使うため、数日の旅行といったときには専用USBケーブルを持っていったほうが安心だろう。

vivosmart 3は50m防水のため、お風呂にもそのまま持ち込めるが、担当者いわく「シャワーなど高い水圧で水が当たる場面は注意してほしい」とのことだった。これはvivosmart 3に限らず、防水性能を持つ機器の全般にいえることだ。さすがに防水性能を実際には試していないが、ガーミンジャパンは防水に関して専用ページを設けている。

本体の操作は、ディスプレイ部分のスワイプ、タップ、ダブルタップ、長押しといったジェスチャーで行う。個人的に気に入っているのはストレス情報だ。vivosmart 3で計測した心拍数などの数値から現在のストレス度を算出し、4段階のバロメーターで可視化する。なお、vivosmart 3は待機時にディスプレイを消し、腕を眼前まで振り上げると自動で再表示する仕様だ。

vivosmart 3のメイン画面には、日付や時刻などが表示される。こちらの内容は専用アプリケーションでカスタマイズ可能

身に付けている間は歩数などと共にストレス情報も確認できる

現在の気温や大まかな天気予報の情報も確認できるため、わざわざスマートフォンを立ち上げる場面も減る