東芝グループでは、昨年末の原子力事業の巨額損失判明から、再び危機的状況が続いている。そんな中、昨年中国家電大手のマイディアグループの傘下に入った東芝ライフスタイルの石渡社長が、久々に公の場に顔を出し、この1年の歩みについて説明した。昨年度下半期の黒字化、そしてマイディアグループとのシナジー効果など成果が語られたが、一番強いメッセージは、東芝ブランドの家電が変わらないことだった。

変わらぬ東芝ブランドを強調

その時代時代の暮らしを見つめ、私たちは家電の1号機を作ってきました。

技術を尽くして思いを形にするーー。創業以来の思いを胸に、今、私たちは東芝ライフスタイルとして新しく歩み始めています。

そんなナレーションをのせたVTRから始まった、東芝ライフスタイルの発表会。

業界初の最先端技術が採用された、新しい洗濯機の商品発表会に、昨年の8月以来石渡社長が、公の場に登場した。

「これは、私たちが東芝ブランドを冠した白物事業において、高い品質、匠の精神、革新的な技術力、そして充実したサービスをこれからも責任をもって変わらずに継続して、そしてたかめていくという宣言です」登壇した石渡社長は、VTRについて説明。

「東芝ブランドの家電商品は、東芝基準に基づく管理はもとより、開発製造、販売、アフターサービスの体制も変わらず、私たち東芝ライフスタイルグループが維持する」と、以前記者の前にたった時と同じ説明を繰り返した。