使用感のレビューの前に、客観的な物差しとしてベンチマークを実行しておきましょう。今回は主にCPUパフォーマンスを計測する「Geekbench 4」で、旧型「Fire HD 8」(2016年モデル)、「iPhone 7 Plus」、「Galaxy S8」とFire 7を比較してみました。

CPUのトータルパフォーマンスを示す「Multi-Core Score」では、Fire 7が1197、旧型Fire HD 8が1573、iPhone 7 Plusが5916、Galaxy S8が6224という結果でした。もちろんスコアが大きいほど処理性能が高いことを示しています

Fire 7のスコアは、今回最もスコアの高かったGalaxy S8の約19%。スコア的には大差ありますが、むしろ現在のフラッグシップスマートフォンの処理性能のほうが異常に高いとお考えください。

実際にFire 7を使った率直な感想をお伝えすると、Webブラウジング、動画再生、電子書籍の閲覧などの用途であれば、実用的な速度で利用できます。もちろんiPhone 7 PlusやGalaxy S8などと比べるとアプリの起動やコンテンツの読み込みに時間がかかりますが、ストレスになるほどのタイムラグではありません。そして一度読み込んでしまえば動画再生がコマ落ちしたり、電子コミックでページ送りが止まるようなことはなかったです。

各アプリ・コンテンツの起動・読み込み時間

Fire 7でWebサイトの読み込みや、電子コミックの表示、動画の再生を試してみました。

  • マイナビニューストップページを表示→11秒42
  • 電子コミックを表示→2秒82
  • Amazonビデオを再生→2秒32

ゲームについては、今回「モンスト for Amazon」、「Crossy Road」、「Riptide GP2」、「Asphalt 8」などを試しましたが、プレイ自体に支障はなかったです。ただし、プログラム・データサイズの大きい「Asphalt 8」ではメニュー画面が表示されるまでに約30秒かかりました。いったん起動すればまずまず快適に遊べるので、スマホでもいじって待ちましょう。

【動画】実際にコンテンツを読み込み、動作させてみた動画です(2分51秒。一部画面を加工しています) ※音が出ます