あきんどスシローが5日より、デリバリーサービスを開始した。ただし、現在、利用できるのは、東京都心2店舗の配送対象エリアのみ。なぜ都心に限定されるのか、今後は広がるのか。

あきんどスシローの水留浩一社長。6月5日開催の商品戦略発表会にて

自前のデリバリーにあらず

素材の品質にこだわり、これまで店舗来店者のみに寿司を提供してきたスシロー。そのスシローがデリバリーサービスに乗り出した。とはいえ、自前で配送するわけではなく、Uberのフードデリバリーサービス「UberEATS」を活用したものとなる。

5日からスタートしたデリバリーサービスを活用できるのは、SUSHIRO 南池袋店、SUSHIRO 五反田店の2店舗周辺のUberEATS配送対象エリアのみ。7月上旬にはサービスを拡大し、スシロー烏山店を基点に楽天の「楽びん!」を活用して、東京都世田谷区の一部エリアにも配送する予定だ。

当面の間、東京都心部でのサービス利用に限られるが、今後はどうなのか。あきんどスシローの水留浩一社長は「スシローの店舗がデリバリーサービスのエリア内にあれば」と話す。

出店エリアに、UberEats、楽びん!の配送エリアを重ねると、当面の間、郊外でのデリバリーサービスの提供は可能性が低そうだ。UberEats、楽びん!ともに、サービスエリアは現状、東京都心部に限定されているからだ。実は、スシローはこれまで郊外への出店を続けており、都心型店舗としては、昨年9月にオープンした池袋、そして、今年5月にオープンした五反田店の2店舗のみと数が少ない。そのため、都心部といっても、数が限られてしまう。