保護者向け機能としては、タイマーによる視聴時間の管理や、検索機能のオン/オフ、パスコードの設定などが可能。視聴中に不適切なコンテンツを見つけた際の報告機能も用意している。
現在YouTubeでは子ども向けコンテンツが急速に増えているが、このジャンルをさらに強化するため、コンテンツパートナーとも協力している。
発表会には公式パートナーチャンネルとして、「コロコロチャンネル」を提供する小学館、絵本「おしりたんてい」のアニメ化を進める東映アニメーション、絵本の読み聞かせコンテンツなどを提供する「キッズボンボン」チャンネルの講談社、家族で子ども向けの動画を配信し世界的な人気を集める「Kan & Aki'sチャンネル」の代表者が出席。子ども向けコンテンツの強化に対する抱負を述べていた。
子どもの学びを助ける
YouTubeでグローバルFamily & Learningコンテンツディレクターを務めるマリーク・デュカード氏は、「今の子どもたちは、スマートフォン / タブレット / テレビといったデバイスの違いなどにボーダーを感じない。YouTube Kidsでは、好奇心が強い子どもたちの学びを助けるための環境を提供したい」と説明し、特に教育関連のコンテンツに力を入れたいという意向を見せた。
実際にアプリを我が家の5歳児に使わせてみたが、もともとYouTubeアプリに慣れているだけあって、何の疑問も持たずにスルスルと使っていた。親の目からするとよくできたアプリだが、検索ではお菓子のおまけやおもちゃの購入レビュー動画なども表示されるのがやや気になった。人気の高いジャンルではあるが、個人的には物欲を過度に刺激するようなコンテンツなどはあまり見せたくない (ゲームの攻略動画も、自力でクリアしてほしいのであまり好きではない)。どこまで見せるかの線引きは難しいが、投稿者やチャンネルをブロックする機能をうまく使っていきたいところだ。
とはいえ、子ども向けに簡単でコンテンツが選別されたYouTubeの入口が用意されたことは素直に喜ばしい。今後もさまざまな分野における良質なコンテンツの拡充と、機能の追加が続けられることを期待したい。