基板に1,582個もの部品

モノづくり革新センターでは、パナソニック独自の高画質化技術を4K有機ELテレビに合わせてチューニングしたカラーマネージメント技術「ヘキサクロマドライブ プラス」のエンジンをはじめ、最小1mm×0.5mmから最大で40mm×48mmという様々なサイズのICチップをプリント基板に組み付ける実装プロセスのラインが稼働している。

EZ1000 / EZ950シリーズの基板製造工程では、はじめにトレーサビリーティを確保するためのバーコードがスタンプされる。パナソニックが自社で開発した電子部品実装機械により、基板に計1,582点もの部品が素速く、正確に組み付けられていく。すべての部品がセットされた基板は、専用の検査機械と工場スタッフの“人の目”による厳しいチェックを経た後、テレビとして組み上げるための生産ラインに引き継がれる。

基板にハンダのメタルマスクを当ててハンダを乗せていく。工場で稼働する生産設備機器もすべてパナソニック製だ

超小型のICチップや端子類など大小様々な部品を基板に実装していく

部品を装着した基板を巨大な炉に入れてハンダを溶かす

今回のプレスツアーで公開されたEZ1000シリーズの生産ラインは「組立」「エージング」「完成(品質検査)」「包装」の各工程に分かれている。目標とする生産台数と工程作業時間が設定され、ゆっくりと回るベルトコンベアの周囲に24名のスタッフが配置され、手先や身体をキビキビと動かす様子が印象に残った。大型で重量もあるEZ1000シリーズのパネルや本体に傷を付けず安全に動かすためのリフトや、細密な作業をアシストするロボットも要所で活躍する。

EZ1000シリーズの生産ラインを見学

広々とした生産ラインのスペース

熟練したスタッフがテレビを組み上げていく

細かい作業はロボットがアシストする