そして、今回の発表会で発表された新サービスの中でもっとも注目したいのが「au HOME」。KDDIのauひかり回線をIoTゲートウェイ化し、さまざまなIoTデバイスを提供。auスマートフォンに入れたアプリでさまざまな操作が行えるという、統合型のホームIoTサービスだ。
たとえば、IoTデバイス「鍵 開閉状況センサー」を導入することで、家の鍵を閉め忘れていないかを出先のスマートフォンから確認できる。ネットワークカメラを導入してペットの様子を定期的にチェックしたり、外出先から家にいる子どもと会話したりと、遠隔コミュニケーションも実現する。マルチセンサーを使って子どもの帰宅を外出先からチェックすることもできるなど、家を離れていてもさまざまな状況が確認できるのが魅力だ。
ホームIoTサービスは、通信環境とIoTデバイスの接続など、設定が複雑なケースが多く敬遠されがちだが、統合型サービスである「au HOME」では、通信環境(auひかり回線)、IoTデバイス、遠隔操作用のauスマートフォンをKDDIがすべて提供する。さらに、訪問設置サポートやアフターサポートも提供する予定になっており、ITに詳しくない人でも導入や運用がスムーズに行えるようになっている。
料金に関しても、月額基本利用料490円+au HOMEデバイスの機器代金というリーズナブルな価格設定になっている。au HOMEデバイス(IoTデバイス)は、今後続々と追加されていく予定で、生活を便利にするホームIoTの世界が急速に広がっていくことが予想される。なお、現時点では、auひかり回線を利用している人のみを対象にしているが、他の光回線を利用しているユーザーにもサービスを拡大する予定があることが、田中社長から明かされた。今後の展開にも大いに期待したい。