不自然な気流は作らず、家族みんなが快適になる部屋を目指す
富士通ゼネラルは、空調メーカーとして、エアコンに対して数々の「世界初」の技術や機能を生み出してきた。1990年には、熱交換器を後ろまで折り曲げることによって、コンパクトで高性能なエアコンを開発。これは業界のインパクトも大きかったという。今でも他メーカーも含め、多くのエアコンがこの方式を採用している。また、2003年には前面からではなく上面から空気を吸って前に吹く新形態を開発し、「フィルター自動清掃」機能も同時に発表した。
技術開発に長ける同社だが、ノクリアXシリーズは、一部のメーカーが行っているような、人の動きを感知して風を吹き分けるといった機能は搭載していない(これはコンセプトの違いであり、一概に優劣を語れるものではない)。
「色々な場所に家族がいたり、動き回ったりするので、気流を人の動きに合わせて追従するのは難しいと思います。それができたとしても、人を狙って風を吹き付けるのは不自然です。夏に10℃台の冷たい風が人に当たるということは、自然界ではありません。ノクリアXシリーズは、両サイドのファンがあることで、人工的な冷たい風を感じることなく、部屋全体に対流を起こすことができるエアコンなのです」(平氏)
我が家でも前モデルのノクリアXを使用しているが、導入する前と比較すると電気代が1割~2割は節約できるようになった。弱い冷房の風も、サイドファンでしっかり部屋中に届けてくれるので、省エネ性能が高い。また、すばやく冷やし、一部だけ寒いといったムラもなく、とても快適に過ごせている。特に子どもがいる家庭ではぜひ候補に入れてほしい、個人的におすすめのエアコンでもある。