米軍MIL規格に準拠した堅牢・全部入りスマホ

  • arrows Be F-05J(2017年6月上旬)
【関連記事】ドコモ、頑丈なボディにすべてを詰め込んだお手頃スマホ「arrows Be」

ケース内でわかりにくく恐縮だが、カラーは3色で展開。USBはType-CではなくmicroUSBを採用している

端末代を素直に支払って購入する代わりに、毎月1500円ずつ通信費の値引きが発生する「docomo with」サービス対応端末の第一弾。実売は2万円台半ばの見込み。

SIMフリー端末として販売されている同社の「arrows M02」の後継モデルといったところで、SoCにSnapdragon 410(MSM8916)を採用。ディスプレイは5インチ、解像度はHD(720×1,280ドット)という典型的なミドルレンジ~ローエンド端末だ。ちょうどASUSのZenfone 2 Laserに相当するクラスになる。

防塵防水やVoLTE対応、ワンセグチューナー搭載(アンテナは内蔵型)、おサイフケータイ(Felicaのみ)対応、約3日利用可能な電池寿命など基本機能はしっかりしており、OSも最新のAndroid 7.1を搭載している。また1.5mの高さからコンクリートに落下しても画面が割れないことを確認する試験をクリアするなど、耐久性の高さも見逃せない。「docomo with」は端末を2年以上使うことが前提のサービスなため、頑丈で機能も豊富な本機はピッタリな端末だと言える。

コンクリートの階段をイメージした落下デモ用の機材が展示されていた。くじ引きのようにガラガラ回しても液晶はノーダメージというタフネスぶりは見ていて安心

一方、「スグ電」の終話機能には非対応で、指紋認証などの生体認証機能も搭載していない。この辺りの機能が必要ないと思っているのであれば、ドコモによるサポートのある格安スマホという扱いで、かつ月額料金も安めに済ませられるという点で、悪い選択肢ではないと思われる。

なお、低価格で購入できるという点では、docomo with対応ではないが「MONO」も同様に安価で入手でき、SoCの性能面ではむしろ上回る。ワンセグやFelica対応、防塵防水を有するarrows Beにするか、より安価なMONOを選ぶかは、なかなか悩ましいところだ。

小型でも大容量バッテリを搭載、指紋認証も使える

  • Galaxy Feel SC-04J(2017年6月中旬)
【関連記事】小型ボディに大容量バッテリ搭載、ドコモ限定モデルの「Galaxy Feel」

最新端末ではあるが、こちらもUSBはType-CではなくmicroUSBだ

「docomo with」対応の2機種め。4.7インチのHDディスプレイを搭載する。Galaxy S8/S8+と異なり、サムスン電子製のオクタコアSoC「Exynos 7870」を搭載している。ワンセグやおサイフケータイ(NFC・Felica搭載)、防塵防水といった「全部入り」な点はarrows Beと同じだが、arrows Beと比べると指紋認証に対応しているほか、バッテリー容量が3,000mAhと大きめな点、「スグ電」の自動終話機能にも対応するなど、機能的には上回っており、メモリやストレージの容量も大きい。販売価格もそれに伴って3万円台半ばと、arrows Beよりやや高くなっている。

arrows Beとどちらを選ぶかは予算次第でいいと思うが、4.7インチというサイズは夏モデル中最小で、コンパクトなモデルを探しているならばベストな選択肢になるだろう。