2017年11月にリリースが予定されている「Firefox 57」であるが、機能、UIとも大きく変更される。そのれに対し、別のブラウザを検討している方も少なくないであろう。そこで、本シリーズでは、Firefoxに代わりうるようなブラウザを数回程度、紹介していきたい。

最初は、「QupZilla」である。名前の一部に「Zilla」があるが、当然、Firefoxの開発元であるMozillaを意識してのことであることは容易に推察できるであろう。特徴を一言でいえば、マルチプラットフォームの軽量ブラウザである。

QupZillaの公式サイト

まずは、インストーラなどをダウンロードするQupZillaの公式サイトを紹介しよう。

最初に指摘したいのは、日本語で紹介が行われている点である。個人ベースのフリーブラウザの場合、こういった言語的なサポートが弱いこともある。FAQも、日本語化されている。

図2 QupZillaのFAQ

「誤訳の可能性もあります。」と弁明もあるが、このようなサポートがあるだけでも、ありがたいといえるだろう。さらに、リリースの頻度を調べてみた。

図3 QupZillaの開発ブログ

開発ブログに、リリースノートに該当する記述がある。ここで、最近のアップデート状況を調べてみた(ページの左側にタイトルがある)。決して「頻繁」といえるレベルではないが、着実にアップデートが行われている。最低限の修正やセキュリティ対策は行われているとみてよいであろう。

すぐさまFirefoxから移行するということもないだろうが、日本語のサポート、アップデートの頻度あたりは、ブラウザ選択にあたっての重要な要素となる。他のブラウザについても同様の確認を行っておきたい。