街歩きや雑貨店も楽しい

神楽坂通りの周りには、「かくれんぼ横丁」「みちくさ横丁」「芸者新道」「兵庫横丁」など、迷い込みたくなる裏路地がたくさんある。このあたりには古民家を利用した料理店も多い。ドラマの撮影などでも使われることのある昔ながらの銭湯「熱海湯」で、ひと風呂浴びてみてもいいだろう。

小さな居酒屋の並ぶ「みちくさ横丁」

石畳が美しい「かくれんぼ横丁」

神楽坂の小径には和服がよく似合う

そのほか、外堀通り沿いを南に行くと、フランス政府公式機関である語学学校「アンスティチュ・フランセ東京」がある。それぞれ日本らしからぬ雰囲気があり、のぞいてみると面白い。

「欧明社リヴ・ゴーシュ」にはフランス語の本が並び、フランス語のラジオが流れている。立ち寄るだけで気分はフランス。付近には、木々に囲まれたテラスのあるフランス料理店「ラ・ブラスリー」も

Carte postale(ポストカード)は1枚170円

●information
欧明社リヴ・ゴーシュ
東京都新宿区市ヶ谷船河原町15

また、すぐ側には東京理科大学の前身である東京物理学校の木造校舎を復元した「近代科学資料館」も。資料館の地下には「数学体験館」があり、数学に楽しく親しめる多数の体験型展示がされている。

近代科学資料館の重厚な建築が目を引く。入場無料

近代科学資料館の地下にある「数学体験館」は、数学に楽しく親しめる多数の体験型展示がされている。東京理科大学の学生がインストラクターとして丁寧に説明してくれる

●information
近代科学資料館
東京都新宿区神楽坂1-3

神楽坂はグルメに散策など、様々な楽しみ方のできる街だ。街の灯がともる夜の裏路地をめぐってみれば、また違う側面を見ることができるだろう。一日かけてゆっくりと過ごしてみてはいかがだろうか。また、神楽坂は伝統的に夜ににぎわう街であるためか、朝は遅いとのこと。朝に散策をする場合は、地域住民への配慮を忘れずに楽しみたい。

※価格は全て税込

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。