「iTunes」がWindowsストアに登場
「Spotify」のUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーション化は既に報じられているが、今回「iTunes」「SAP Digital Boardroom」のUWPアプリケーション化がアナウンスされた。デスクトップアプリのUWP化はMicrosoftが推進しているため、これらのアプリケーションがUWP化すること自体に驚きはない。しかし、iTunesは独自のデバイスドライバーを多数インストールするため、UWP化に伴う整合性の取り方は興味深いポイントとなる。なお、UWP版iTunesがネイティブなのか、Desktop Bridgeを用いるのかは不明だ。
WSLで動作するLinuxディストリビューションの拡大
これまでWSL(Windows Subsystem for Linux)で動作するLinuxディストリビューションはUbuntuに限られていた(現在は有志の手によって他のLinuxディストリビューションも動作可能)。今後はUbuntuやopenSUSE、FedoraがWindowsストアからダウンロード可能になり、各ディストリビューションに対応する。aptではなくrpmを使いたいユーザーには興味深い改善といえよう。なお、リリース時期などは現時点で不明。
MS製モーションコントローラー登場
MicrosoftがMR(複合現実)に大きな力を注いでいるが、今回の基調講演ではサードパーティ製HMD(ヘッドマウントディスプレイ)と合わせて使うモーションコントローラー「Windows Mixed Reality Motion Controllers」を発表した。公式ブログによれば、米国およびカナダでは、Acer製HMDにバンドルした開発者向けセットが399ドルでプレオーダーできる。
以上が2日目の基調講演で語られた主要なトピックだが、やはり注目はFall Creators Updateだろう。Windows 10 バージョン1703(Creators Update)自体、システム内部を除いて小規模な更新に留まったことを踏まえると、Creators Updateで満たせなかった部分をFall Creators Updateで補っていくのだろう。
阿久津良和(Cactus)