ノートPC 1.1kg未満の上位10製品(2017年3月)
順位 | メーカー名 | シリーズ名 | 画面サイズ | 重量(g) | 構成比(%) |
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1 | レノボ・ジャパン | YOGA BOOK | 10.1 | 690 | 12.9 |
2 | アップル | MacBook Retinaディスプレイ(12インチ) | 12.0 | 920 | 11.6 |
3 | ASUS | ASUS VivoBook | 11.6 | 980 | 9.8 |
4 | NECPC | LAVIE Hybrid ZERO | 13.3 | 779 | 8.2 |
5 | 東芝 | dynabook V | 12.5 | 1,099 | 7.4 |
6 | NECPC | LAVIE Hybrid ZERO | 13.3 | 926 | 7.0 |
7 | NECPC | LAVIE Note Mobile | 11.6 | 904 | 5.6 |
8 | NECPC | LAVIE Hybrid ZERO | 13.3 | 831 | 5.3 |
9 | 富士通 | LIFEBOOK UH | 13.3 | 777 | 4.8 |
10 | ASUS | ZenBook 3 | 12.5 | 910 | 3.3 |
(BCNによる集計データ)
1位となったのは、レノボ・ジャパンのYOGA BOOKである。シェアは12.9%となり、1.1kg未満の軽量ノートPCとして、2位に2ポイント以上の差をつけてトップシェアとなった。
10.1型液晶パネルを搭載し、薄さ9.6mm、重さ690gを実現した薄型軽量の最先端モデルであり、画面が360度回転して、ブラウザ、ウォッチ、クリエイト、タイプという4つのモードで利用できる使い勝手の高い2in1 PCだ。
独自のHaloキーボードは、凹凸がなく、LEDによって浮かび上がったキーボードを利用できるほか、キーボードの表示を消すとキーボード部全体をペンタブレットとして利用できる。市場想定価格で52,800円という価格設定も人気の要因のひとつだろう。
2位となったのが、アップルのMacBook Retinaディスプレイ(12インチ)で、シェアは11.6%。12.0型液晶ディスプレイを搭載し、920gを実現した製品で、モバイル用途を中心にするマックユーザーには魅力的な製品だ。昨年(2016年)10月の価格引き下げによって、下位モデルは2万円安くなり、128,800円とさらに購入しやすくなったことも売れ行きにプラスとなっている。ノートPC全体では、Windowsに押されて1桁台のシェアを留まっているアップルだが、軽量ノートPCの領域では10%以上のシェアを獲得する健闘ぶりだ。
3位は、ASUSのASUS VivoBook(E200HA)が入り、シェアは9.8%を獲得している。11.6型液晶ディスプレイを搭載し、980gの軽量化を実現しながら、約9.5時間のバッテリ駆動時間を実現しているのも特徴だ。さらに、3万円を切る価格で購入できる手頃さも人気の要因となっている。
4位に入ったのが、注目を集めるNECパーソナルコンピュータのLAVIE Hybrid ZEROだ。こちらは、13.3型液晶ディスプレイを搭載し、779gを実現した第3世代モデルのノートPCタイプで、8.2%のシェアを獲得している。さらに、LAVIE Hybrid ZEROでは、6位に第3世代モデルとなる2in1 PCが入り、7.0%のシェアを獲得。8位には831gの第4世代モデルが入り、5.3%のシェアを獲得した。シリーズ合計では20%以上のシェアを獲得しているという人気ぶりを示した格好だ。13.3型で最軽量を追求してきた実績が高い評価を得ている。
5位に入ったのが東芝のdynabook Vである。12.5型液晶ディスプレイを搭載しながら、1099gという重量は、軽量ノートPCというにはぎりぎりの範囲だといえるが、2in1 PCとしての完成度の高さから人気を誇っている製品で、7.4%のシェアを獲得した。
7位に入ったのが、NECパーソナルコンピュータのLAVIE Note Mobileだ。キャンパスモバイルデザインPCと命名し、同社初の大学生をターゲットにしたPCと位置づけられたが、手軽に購入できるモバイルPCとして、幅広い層に人気を集めたといえる。11.6型液晶ディスプレイを搭載し、904gの重量を実現。シェアは5.6%を獲得した。
9位に入ったのが、富士通のLIFEBOOK UH75/B1だ。13.3型ノートPCとしては、761gという最軽量の座を獲得したが、この領域では"挑戦者"の立場。それでも4.8%のシェアを獲得して、見事トップ10入りを果たした。
そして、10位は、ASUSのZenBook 3が入った。12.5型液晶ディスプレイを搭載し、910gを実現した同製品は、3.3%のシェアを獲得した。デザイン性の高さも人気の要因のひとつとなっている製品だ。
ちなみに、BCNの集計では、日本マイクロソフトのSurfaceが含まれていない。ここにSurfaceが含まれれば、順位にも変化が見られたのは明らかだろう。いずれにしろ、各社からユニークな製品が出揃ってきた軽量ノートPCは、これからも注目しておくべきカテゴリであることは間違いない。