Beatsの新作「Powerbeats3 Wireless」

Powerbeats3 Wireless

まずはおなじみBeats by Dr. Dreの新製品「Powerbeats3 Wireless」だ。Appleが開発したオーディオ製品向けの高性能チップ「W1」を搭載したことにより、iOS 10を搭載するiPhoneととても簡単にペアリングができたり、5分間の急速充電「Fast Fuel」に対応していたりと、便利機能が多い。Fast Fuel機能では、イヤホンの充電が切れていたことに気がついても、スポーツウェアに着替える間のたった5分間で、約2時間再生できるだけのバッテリーを充電できてしまう。

Beatsのサウンドといえば低域重視なイメージだが、最新モデルはひと味違う。「Powerbeats Wireless 3」は透明感のある中高域と、さわやかなスピード感を併せ持つ低域が印象的なイヤホンだ。ボーカルを中心とした音の定位感も鮮明。耳掛けタイプなので、装着の安定感は抜群。イヤホンのハウジングが前機種よりも一段とコンパクトになったことも見逃せない。

JBLとアンダーアーマーがコラボした「UA Sport Wireless」

UA Sport Wireless - Engineered by JBL

一時期、いくつかのスポーツブランドがイヤホンを展開していたが、いま勢いを感じるのはアンダーアーマーとJBLのコラボモデルだ。最新モデルの「UA Sport Wireless」は、ジャストフィットの装着感を実現する「ツイストロック」機構を搭載する独自のイヤーピースが特徴。しっかりとフィットするのに、耳に装着した時にまわりの音が少し聞こえるように安全性にも配慮している。イヤホン本体のサイズも、前のモデルから35%小さくなったので、女性にもおすすめしたい。本体はIPX5相当の防水仕様なので、雨の日の屋外でも安心して音楽が聴ける。

JBLならではの"聴かせどころ"を上手に捉えたチューニングだ。高域から低域まで活き活きとした音のエッセンスを引き出す。音の快調のつながりがスムーズで力強さもある。ロックやポップスの元気なサウンドと相性が良かった。全体に雰囲気が少し派手めな印象だが、スポーツで疲れた身体にほどよい活を入れてくれる。

スポーツ用の完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite Sport」

Jabra Elite Sport

「Jabra Elite Sport」は、IP67相当の防水性能を持つ"スポーツ用"の完全ワイヤレスイヤホン。ケーブルがないので、より身体を自由に動かせて便利だ。気になるのは、身体を激しく動かしたときにイヤホンが落下しないかという点だが、本体に付属するイヤーピースやウィングチップで装着の安定感をアレンジできる。むしろ、今回紹介する3機種の中では最もタイトフィットで密閉度が高いので、本機で音楽を聴きながらスポーツを楽しむときには周囲の安全にも気を配りたい。

サウンドは落ち着きのあるフラットなバランスが特徴。ボーカルものは声の階調感が滑らかに再現され、アップテンポな曲もビートの打ち出しがタイトで心地よい。長時間聴いていても疲れにくかった。スポーツシーン以外でも活躍してくれそうなイヤホンだと思う。

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今回はスポーツシーンを切り取ってみたが、Apple Watchとワイヤレスイヤホンの組み合わせは、キッチンで料理をする時や満員電車の中など、あらゆるシーンで活躍できる。窮屈さなどの問題で音楽を聴きにくいシーンでも、より快適に音楽と触れ合えるようにだろう。ぜひ新生活の色んな場面で試してみてほしい。