4月は多くの人が新生活のスタートを切る時期だろう。しかし、新しい職場や学校など、身の回りの環境が大きく変わると生活習慣も狂いがちになる。今こそスポーツで身体を鍛えたり、調子を整えることに気を配るべきだけれども、どうにも長続きしないという人のために、今回は「Apple Watchとワイヤレスイヤホンでスポーツ中に音楽を楽しむ」という提案をしてみたい。
用意したのは「Apple Watch Series 2」と、その組み合わせに適した3種類のイヤホンだ。Apple Watchは言わずと知れたApple初のスマートウォッチだが、昨年秋に発売された最新モデルは防水対応になったので、ジョギングやトレーニングなど汗をかくスポーツシーンにも安心して身につけられる。GPSも搭載されているので、ジョギングルートをトラッキングしたり、専用アプリと組み合わせてできることの幅も広がった。iPhoneユーザーなら一度は使ってみることをおすすめする。
なぜ音楽を聴くのにApple Watchが使えるのか? 実はApple Watchにはプレーヤー機能が搭載されており、Apple Watchの内蔵ストレージに音楽データを転送、スタンドアロンでBluetoothイヤホンと接続すれば、音楽を楽しめるのだ。もしかすると、この機能を使ったことのないApple Watchユーザーもいるのではないだろうか。
使い方はとても簡単。用意するものは、iPhoneにインストールした「Watch」アプリと、Apple Watchに付属する充電アダプタだ。次にApple Watchで聴きたい楽曲をiPhoneの「ミュージック」アプリに転送、またはApple Musicで配信されている楽曲からピックアップして、お気に入りの楽曲を集めたプレイリストをiPhoneにつくっておく。
Apple Watchには、iPhoneからこのプレイリスト単位で楽曲を転送することになる。Watchアプリを開いて「マイウォッチ」の画面から「ミュージック」を選択。「同期されたミュージック」を開くと、Apple WatchにペアリングされたiPhoneのプレイリストが並んでいるので、先ほど作成したApple Watch用のプレイリストを選択する。
なお、音楽配信の「Apple Music」を利用しているユーザーなら、iPhoneの「ミュージック」アプリの「見つける」メニューから「アクティビティ&ムード」を開くと、「エクササイズ」のテーマの中に使えそうなプレイリストがたくさん見つかるので、これをそのままApple Watchで楽しむのもアリだ。
楽曲を転送するときに気をつけたいことだが、当然ながらApple Watchの内蔵ストレージは無限ではない。音楽を同期できる最大容量は2GBだが、あらかじめ制限をかけておくこともできる。容量でいうと100MBから2GB、曲数基準だと15曲から250曲という範囲でリミットを設定しておける。
Watchアプリの設定が完了したら、Apple Watchを充電アダプタにセットすると、ペアリングしたiPhoneと指定したプレイリストの同期が自動で始まる。初めての同期には少し時間がかかるが、2回目以降は転送するプレイリストをまるごと変更しない限り、追加した楽曲との差分を調べて転送してくれるのでスピーディだ。
Apple WatchとBluetoothイヤホンをペアリングする方法も非常にかんたん。デジタルクラウンをクリックして、「設定」アプリから「Bluetooth」のメニューを開く。あとはスマホとBluetoothイヤホンをペアリングするのと同じ要領で、イヤホンの名前がリストに表示されたらタップして選ぶだけ。音楽の再生はApple Watchの「ミュージック」アプリを起動し、ソースデバイスをApple Watchに切り替えて、現れた「マイミュージック」の中から聴きたい曲をタップする。
エクササイズはなるべく身軽に楽しみたいもの。iPhoneそのものを身につけるよりも、手首に装着できるApple Watchなら、ジョギングやダンス、エアロビクスなど激しい運動で身体を動かすときにも身につけていられる。手もとで素速く操作できるし、スマホのように落として壊す心配もない。
次のページでは、Apple Watchによる音楽リスニングをますます快適なものにしてくれるオススメのワイヤレスイヤホンを紹介しよう。