コンパクトなのにパワフル「Trident 3」

基本的な機能紹介の後には、日本市場投入第1弾として、4月10日に予約を開始する「Trident 3」について、もう少し詳しく説明された。Trident 3は、容量4.72Lの小型筐体を採用したゲーミングPCで、グラフィックスにNVIDIA GeForce GTX 1060を標準で搭載し、「世界最小のVR対応PC」をうたう。価格は198,000円。PCショップアークやサイコムなどでの取り扱いを予定する。

「世界最小のVR対応PC」をうたう

奥行きは232.47mm、高さは346.25mm。容量はわずか4.72L

幅は71.83mm

控えめにLED搭載

コンパクトで持ち運びも可能な本体に、VRにも対応する高い性能を備える点を特徴としており、MSIではこれを生かしたユニークなプロモーション動画を公開している。

またTrident 3には、マザーボードでも展開するホワイトモデル「Arctic」も限定エディションとして存在する。グラフィックスにGeForce GTX 1070を搭載した上位機種という位置付けとなっている。

ホワイトモデル「Arctic」も用意

搭載するGTX 1070カードは、日本未発表のMini-ITX対応モデル「GeForce GTX 1070 AERO ITX 8G OC」で、外排気仕様のオリジナルクーラーを採用する。

GeForce GTX 1070 AERO ITX 8G OCを搭載

GeForce GTX 1070 AERO ITX 8G OC搭載のTriden 3が説明会の会場で参考展示

Triden 3は2つのチェンバーに分かれている。デスクトップPCだが、メモリはSO-DINMという珍しい組み合わせ

CPUにはブロワーファンを採用。デスクトップPCだが、メモリはSO-DINMという珍しい組み合わせ

GeForce GTX 1070 AERO ITX 8G OC。手前から奥に向かってエアフローを形成する外排気仕様

Trident 3 Arcticは海外ですでに販売されているが、日本国内での展開については現在調整中としている。おそらく、「GeForce GTX 1070 AERO ITX 8G OC」の投入に合わせてということになるだろう。

製品の想定価格。Aegisシリーズの価格は調整中であくまでも参考価格

Trident 3の予約開始は4月10日だが、実際の出荷はそれから2週間程度で4月下旬から5月頭までには開始したいとしている。なお、「Aegis Ti3」や「Aegis X3」も順次投入する予定だが、具体的な発売時期や価格は調整中とのこと。

ユニークなデザインのAegisシリーズ「Aegis Ti3」。Computexでは"日本刀のように研ぎ澄まされた"と表現されていたが、どちらかというとロボットのようなシルエットだ

本体下部のスタンド部分に電源ユニットを配置する

フロントから吸気し、サイドとリア、トップから排気

本体の側面にはヘッドセットをかけられるスタンドも。使わないときは折りたたむことができる

サイドパネルをあけるとグラフィックスカード、メモリ、M.2 SSDにアクセス可能。メモリ、M.2 SSDは冷却プレートを装備

フロントのロゴ部分はボタンになっていて、押すとOCモードに切り替わり、CPUのクロックが強制的にブーストされる。通常はゲーミングモードで動作する

「Aegis Ti3」よりも小型な「Aegis X3」。こちらはフロントのロゴ部分はボタンになっていて、押すとOCモードに切り替わり、CPUのクロックが強制的にブーストされる。通常はゲーミングモードで動作する

基本的なチェンバーの構造は変わらないが、電源ユニットはおそらくSFXのような小型のものを採用していると思われる

フロント下部にVRヘッドマウントディスプレイを接続するHDMI