――鈴木さんは、今年2月で『王様のブランチ』出演10周年を迎え、11年目に突入されました。こんなに長く活躍できている秘訣をご自身ではどう分析していますか?

鈴木:短いと3カ月くらいで終わる人もいると聞いていたので、最初はすごく不安だったんです。こんなに長くやらせてもらえるとは思っていませんでした。『ブランチ』のリポーターは、かわいい人がたくさんいて、そんな中で私の立ち位置はそこじゃないと思って、自分にしかできないことは何だろうと常に考えながらやってきました。そうしていった結果、「買い物の達人」コーナーも指名してもらえたのかなと思っています。

――高橋さんは、鈴木さんが長く活躍されている秘訣をどう思われますか?

高橋:背が小さいこと。こんなに小さいタレントさんってあんまりいないんですよ。それでいてかわいいし…あっ初めて言っちゃった!

鈴木:あざーす!

高橋:なんか印象に残るんですよね。見た目も、切り返し方も。そして、長く続けられたことが大きいんでしょうね。何事も力をつけるには経験が大事ですから。そのために相当努力したと思いますよ。実際、勉強ノートを作ったり、シミュレーションをしたりしていたと、以前マネージャーさんから聞きました。もちろん、持って生まれた才能もあると思いますが。

――そうやって才能を開花された今、鈴木さんが人とのコミュニケーションで心がけていることは?

鈴木:ロケでは、ゲストが初めてお会いした方だとしても、みんなが気になっているだろうなということや、話題になりそうだなということはツッコむようにしているんです。その際、ストレートに言うのではなく、失礼になるかもしれないという言葉を少し角度を変えたり、装飾をつけたりして投げるように心がけています。言いたいことも言うけど、傷つけない言葉を!

高橋:そうそう、けっこう大物俳優さんや女優さんにズバッと言うんだよね。でも、失礼に感じさせないから相手もつい話してしまう。「買い物の達人」コーナーでは、意外に暴露話も出てるんですよ。インタビュアーとしての才能もすごいなと思います。引き出し能力が非常に高い! この才能はたぶん…将来、都知事かな!?(笑)

鈴木:いやいや!

高橋:勝手に僕が言ってるだけですけど、でもその才能あると思いますよ! ま、適当ですけど(笑)

鈴木:では、その活動も視野に入れつつ…なんて(笑)

――期待してます!(笑) 最後に、鈴木さんの『王様のブランチ』での目標を教えてください。

鈴木:歴史に残るロケを作り続ける! みなさんの気持ちに響く楽しさをお届けできたらなと思っています。ディレクターさんやゲストさんとのコミュニケーションを大事にして、自分だけではできない楽しさを…何十倍にも広げて届けられたらと思っています!

■プロフィール
鈴木あきえ
1987年3月12日生まれ、東京都出身。 2004年に芸能界デビューし、 グラビアをメインに活躍。2006年12月、『王様のブランチ』(TBS系)リポーターオーディションで合格し、翌年2月から同番組のリポーターに。2013年5月からは、リポーターを兼務する形でレギュラーメンバーに昇格。ハッピ姿でゲストとの買い物をしながらトークを展開する「買い物の達人」コーナーでも知られている。2017年3月8日には、コミュニケーションのコツや工夫についてまとめた初の著書『誰とでも3分でうちとける ほんの少しのコツ』(かんき出版)を出版した。

高橋一晃
1966年3月9日生まれ、東京都出身。1991年にTBS入社。プロデューサーとして『オールスター感謝祭』や『王様のブランチ』などを歴任し、現在は『アッコにおまかせ!』を担当。また、仕事と子育ての完全両立を目指す「スーパーダディ―協会」の代表も務め、「ゆる家事スタイル」「パパ弁当が日本を救う」といった男の生き方を提案している。2017年3月1日に出版した著書『スーパーダディ ビジネスマンの勧め』はamazonのレビュー高評価ランクでベスト10入りを果たした。

撮影:宮川朋久