でもですね。ゲームはすんげー楽しいです! 「Newニンテンドー3DS LL」とほぼ同等のサイズなGPD WINは、「Surface 3」と同じCPUを搭載しており、結構快適にゲームが動作します。筆者がプレイしたところでは「Rogue」をリメイクした「Brut@l」ならまったくストレスなく、ハマリ者続出中のド派手なFPS「オーバーウォッチ」もエフェクトは寂しくなりますが遊べないことはありません。SteamではGPD WINで快適に遊べるゲームをまとめた「日本GPD WINユーザー」というリストも掲載されているので、情報に事欠きません。

GPD WINとNewニンテンドー3DS LLはほぼ同じサイズ。GPD WINはコントローラーの操作感も引けを取りません

冒険するたびに新しいダンジョンが生成される「Brut@l」(Steam版 開発元:Stormcloud Games/パブリッシャー: Rising Star Games)のプレイは実に快適。グラフィックは3Dで描かれていますが、エフェクトがシンプルなのでほとんどコマ落ちは感じられません

ヒーロー同士が異なる能力、異なる武器で激しく戦う「オーバーウォッチ」(開発元/パブリッシャー:Blizzard Entertainment)もエフェクトは最低限ですがなんとか遊べます。ただし個人的にはキーボードとマウスでの操作に慣れているので、ゲームパッドでのプレイは戦闘力1/4にダウンです

個人的には育成ゲームの金字塔「Princess Maker Refine」(Steam版 開発元/パブリッシャー:CFK Co., Ltd.)がオススメです。ゲームパッドを使わないので、GPD WINでプレイする意味があまりありませんが、「プリンセスメーカー」が遊べるマシンがポケットに入ると思うと目頭が熱くなります

戯れに「SteamVR Performance Test」を実行してみましたが、さすがに厳しいです

ねじ伏せるように使い道を考えたい最新ウルトラモバイルPC

ウルトラモバイルPCがなんでこれほど長く新機種が発売されてこなかったかというと、広い層に受け入れられるカテゴリではなかったからですが、いい意味で「変態端末」を欲する人々には強烈にアピールします。ワタシも長文を書くのには利用する気はないですが、電車車内で文章の要点を書き出したり、Windows PC上でしか動作しないゲームをプレイする携帯ゲーム機として長く愛用していく所存です。

なおGPD社は、実用的なウルトラモバイルPCとして「GPD Pocket」という新機種の発売を予定しています。こちらはアップルが作ったウルトラモバイルPCとでも形容したくなる素敵デザインを目指しています。もちろんスペックもマシマシで、CPUは上位版、メモリー、ストレージは2倍の容量を搭載する予定です。クラウドファンディングというリスクはありますが、INDIEGOGOで出資を受付中なのでぜひチェックしてみてください。

GPD Pocketは2017年6月に出資者に製品を出荷予定です