この連載では、ガジェット愛にあふれたライター・ジャイアン鈴木氏が足の向くまま気の向くままに、琴線に触れたガジェットをレビューしていきます。 |
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黒くて小さくてボタンがいっぱいあるガジェットが大好きなジャイアン鈴木です。2016年10月に発送が開始されてから、ネットで「神機」と称されているウルトラモバイルPC「GPD WIN」を遅まきながら入手しました。今回は本製品のレビューをお届けします!
GPD WINは久々に発売されたウルトラモバイルPCです。Windowsを搭載した5インチ前後のウルトラモバイルPCとしては、2009年に発売された工人社の「PMシリーズ」、オンキヨーの「BX407A4」以来ですね。あ、2011年にWindowsを搭載した携帯電話「docomo F-07C」が発売されていますね。いずれにしても待ちに待ったニューカマーなわけです。
小さいのに結構ハイスペックなんです
ウルトラモバイルPCと言えば、作るもの使うのも異常に器用な日本人のお家芸だったのですが、GPD WINは中国のGPD社が開発、製造しています。主なスペックは下記のとおり。
●GPD WINの主なスペック
- OS:Windows 10 Home 64bit
- CPU:Intel Atom x7-Z8700(1.60/2.40GHz)
- メモリ(RAM):4GB LPDDR3-1600
- ストレージ(ROM):64GB eMMC
- ディスプレイ:5.5インチ、1280×720ドット(光沢、267dpi)
- 通信:IEEE 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth 4.1
- インターフェース:USB 3.0 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×1、miniHDMI、ヘッドフォンジャック、マイクロSDカードスロット
- 連続動作時間:6~8時間
- サイズ/重量:155×97×22mm/約365g
GPD WINをウルトラモバイルPCとしてご紹介してきましたが、本製品はこれまで日本で発売されてきたウルトラモバイルPCとはちょっと系統が違います。キーボードの上にスペースを割いて、ゲームコントローラーが用意されたゲーム特化型のウルトラモバイルPCなんです。
背面には、左からUSB 3.0 Type-C×1、miniHDMI、マイクロSDカードスロット、USB 3.0 Type-A×1、ヘッドフォンジャックが配置されています。マイクロSDカードスロットはストレージ増量用に利用するといいでしょう |
GPD WINは1月10日にマイナーバージョンアップされており、ゲームパッドの改良、キーボードの打鍵感の改良、ファームウェアの更新、技適マークの追加などが施されています。いち早く購入した人は悔しいでしょうが、いち早く改善を実施するところにはメーカーの物作りに対する真摯な姿勢が感じられます。
キーボードの使い勝手は正直イマイチ
キーボードの使い勝手は……正直微妙です。キータッチ自体は悪くないのですが、キーボード右側に電源ボタンやL3やR3などゲームパッド関連ボタンが配置されているため、キーボード自体がかなり狭苦しく配置されています。そのためかなり注意してタイピングしないと、ふたつのキーを一緒に押してしまいます。快適に親指タイピングするには、やはりキーとキーの間隔が空いているアイソレーションキーボードがよいですね。