64bit化も2017年に進行予定
もう1つふれておきたいことがある。Windows版では、インストールやアップデートのタイミングで、適格環境の場合、64bit版がインストールされる。ここでいう適格環境とは、Windows 7以降で、4GB以上のメモリを搭載した環境となる。図2のインストーラのダウンロードでは、軽量インストーラ(スタブインストーラ)がダウンロードされ、適格環境では64bit版のセットアップがダウンロードされる。しかし、筆者の環境では、うまくいかなかった。2017年後半には、アップデートの際にも適格環境であれば、64bit版がインストールされる予定である。
実際に、このスケジュールで行われるかであるが、上述のプラグインのサポート終了とも関係する。今回、NPAPIプラグインのサポート終了が予定に行われた。今後の64bit化は、軽量インストーラやWebExtensionsへの移行などが予定通りにいくことが前提となる。
64bit化により、メモリ消費が約25%増加する。しかし、処理の高速化やアドレス空間配置のランダム化が強化されてセキュリティが向上するといったメリットもある。こちらの動向も、注視したいところである。