引受基準緩和型保険は少ない告知事項で加入できるとお伝えしましたが、その質問事項を具体的に見てみましょう。
■最近3カ月以内に受けた検査または診察で、入院または手術をすすめられたことがあるか
■過去1年以内に病気やけがで手術を受けたことがあるか
■過去5年以内にガンまたは肝硬変で入院または手術したことがあるか
これらの質問事項に該当しなければ加入できるとされていますが、それぞれのケースによって例外もありえます。加入を検討する際にはよく確認しましょう。
それぞれの特徴を踏まえて保険を検討
このように引受基準緩和型保険は持病のある方などに入りやすい保険である一方で、保険料が高く、保障内容が限定的といったデメリットがあります。ただ、健康状態に不安があったとしても、通常の保険に入れないと決めつけてしまうのはいけません。保険の告知事項や条件などは、保険会社や商品によって差があるからです。
たとえ1社、2社に断られたとしても、他の会社の保険商品なら入れる場合もあります。まずは通常の保険加入の可能性を探ってみて、それでもダメならあらためて引受基準緩和型保険の加入を検討するようにしましょう。
保険の特徴を踏まえると、「通常の保険→引受基準緩和型保険→無選択型保険」という順に検討していくのが得策ですが、保険料が高額になりがちな引受基準緩和型保険や無選択型保険には加入せずに貯金でまかなうという選択をする人もいます。
「必ず保険に入らなければいけない」と思い込まず、何が自分にとって最善の策なのか、FP(ファイナンシャルプランナー)などに相談してみてはいかがでしょうか。
※写真と本文は関係ありません
筆者プロフィール: 武田明日香(たけだ あすか)
エフピーウーマン所属、ファイナンシャルプランナー。日本テレビ「ZIP!」やTBSテレビ「あなたの損を取り戻せ 差がつく! トラベル! 」、「Saita」「andGIRL」等の雑誌、「web R25」「わたしのマネー術」等のウェブサイトなど幅広いメディアを通じ、お金とキャリアの両面から女性が豊かな人生を送るための知識を伝えている。お金の知識が身につく初心者向けマネーセミナー受付中(受講料無料)。