Motorola Mobilityは、2月26日(現地時間)にスペインのバルセロナで記者会見を開催し、スマートフォンの新モデル「Moto G5」と「Moto G5 Plus」の2機種を発表した。各製品の詳細スペックなどはこちらの記事を参照いただくとして、本稿では展示されていた実機を紹介する。

Moto G5

Moto G5は、5インチフルHD(1,920×1,080ドット)液晶ディスプレイを搭載する、ミドルレンジスマートフォンだ。側面部分がラウンド形状になっているため手になじみやすく、持ちやすく手にすんなり収まるという印象。また、液晶左右側面のベゼル幅がかなり狭められていることもあって、5インチディスプレイ搭載スマートフォンとして十分にコンパクトとなっている点も、持ちやすさに繋がっていると感じる。

5インチフルHDディスプレイ搭載のミドルレンジスマートフォン「Moto G5」。左右ベゼル幅が狭められ、比較的コンパクトなボディとなっている

背面や側面付近はカーブを多用しており、手にフィットして持ちやすい

ボディデザインは、従来モデルと比較し、液晶面の大きな変化は感じないが、背面を見ると雰囲気がガラッと変わったように思う。その要因はカメラ部分のデザインで、従来は楕円形のデザインだったのが、Moto Zなどと同様の円形デザインを採用している。また、ボディにアルミ素材を採用していることもあって、樹脂製ボディの格安スマートフォンに比べると、質感はかなり優れる印象。なお、背面カバーは中央部のみアルミ素材で、周辺部は樹脂素材を利用しているため、その継ぎ目部分がやや目立つのは少々気になった。

背面のカメラは、Moto Zのような円形を採用し、従来モデルから印象が大きく変わっている

ボディにはアルミ素材を採用し、従来モデルから質感が向上。背面は中央部にアルミ素材を採用するも、周辺部は樹脂素材となっており、継ぎ目がやや気になる

背面のカバーを外した様子。中央部がアルミ素材になっていることがわかる

SoCにSnapdragon 430、メモリは2GBまたは3GBと必要十分で、実際に利用してみても特に動作が重いという印象はなく、キビキビと動作し快適に利用できると感じた。ゲームなどの動作の重いアプリではやや厳しいと感じる場面もありそうだが、Webや地図の参照、SNSアプリの利用、写真やWeb動画の閲覧といった用途であれば、問題を感じることはないだろう。

また、液晶下部に指紋認証センサーを搭載する点は、このクラスのスマートフォンとしては嬉しい部分。タッチで簡単に、かつ安全にログオンできるのは、セキュリティと利便性を同時に高めてくれるという意味で、大いに歓迎できる。

端子は、下部にマイクロUSBポート、上部にオーディオジャックを備える。また、背面カバーを開けるとバッテリやSIMカードスロット、microSDカードスロットにアクセス可能。バッテリは着脱式で、容量は2,800mAh。

液晶下部に指紋認証センサーを搭載しており、セキュリティと利便性を同時に高められる

下部にmicro USBポートを備える

左側面。横から見ると曲線を多用していることがよくわかる

上部にはオーディオジャックがある

右側面には電源ボタンやボリュームボタンを配置

背面カバーを開けると、SIMカードスロットやmicroSDカードスロット、バッテリにアクセスできる