Julieanne氏のフローをアレンジしてみた

この日、Julieanne氏から教わったテクニックは夜景向けとのことだったが、日中の写真にも応用可能だろうと試してみた。晴天や曇りの場合は、前ページで解説した項目の設定値をそれぞれ50~70%以下にすることで、マッシブな感じが出やすくなる。「シャドウ」と「明瞭度」、「かすみの除去」の挙動を把握すれば、汎用的にアイディアが溢れてくる。また「明瞭度」をマイナス、「かすみの除去」をプラスにすると、エッジをフワフワさせないまま、効果を得やすいこともわかった。以下の作例でいうと、雲の主張を抑えたい場合などに便利だ。

これは前ページの流れ通りに処理してみたもの。いつものフローより暗所の処理がラクだった。撮影機材は、α7R II + CONTAX Carl Zeiss Makro-Planar T* 60mm F2.8C

夜景向けの調整値に比べ、薄くフィルターをかけるイメージで控えめに調整していくと大変よろしくなる。α7 II + SEL2470GM

雲をフワフワさせたかったので、「明瞭度」を-30としているが、そうは見えなくて面白い。「かすみの除去」をプラスに振れば、建造物はシャープなままだ。α7R II + SEL50F14Z

「明瞭度」を下げつつ、最後に「トーンカーブ」でシャドウとダークを微調整した。生き物っぽい質感に持って行きやすい感じ。α7R II + SEL50F14Z

スマホアプリと思わずに使ってみよう

RAW現像するなら、スマホは話にならず、PCのほうが圧倒的に有利と思いがちだが、Lightroom MobileはLightroomと同じエンジンを搭載しつつ、扱いやすいデバイスでスマートに作業を行える。近年のスマホは発色もよく、プリチェック用やレーティング付けだけでなく、その場で軽く処理をしてSNSにアップロードするのもやりやすい。Creative Cloud サブスプリクションを契約していなくても、使用できる機能は多いので、Lightroom Mobileをインストールしておけばかなり遊べること請け合いだ。

Walk中の様子。とくにお題はなく、みんな好きに撮影していた

Julieanne氏が撮影しているところ。マグライトでスポット光を当てていた。Walk中はかなりフリーダムに動いており、通訳さんがJulieanne氏を見失う一幕も

Forkは懇親会で、肉まんや餃子を作りつつ、参加者とお話。写真の話ばかりでもなく、Talkのゆるふわな雰囲気のままだった