TONE見守りアプリを追加
2月21日にはまた、ソフトウェアの大幅アップデートによって、TONEファミリーに「TONE 見守り」アプリを追加すことが発表された。これは最大4台の見守りが可能になる機能で、現在地、過去の位置情報、アプリの利用状況、ライフログのデータをひと目で確認できるというもの。
ユニークなのは、AIとセンサーを活用した「行動把握エンジン」により、見守り対象の移動状態が確認できるようになったこと。子供の動きから、歩いているのか、走っているのか、自転車に乗っているのかを判断して地図上に表示する。石田氏は「将来的には、どろけい、だるまさんがころんだ、など何の遊びをしているのかまで把握できる精度を目指したい。子供の遊びに応じて、母親は夕食の献立を決められる」と説明していた。
アップデートでは、このほかにも機能が拡張される。例えば、これまでは現在地情報の確認には100回までという回数制限が設けられていたが、これを撤廃して回数無制限にする。また、見守り対象者へ無料通話を発信できる機能も追加する。今後のアップデートでは、MVNOで初めてとなる緊急速報メールの受信も可能にする予定とのことだ。
春のおトク! キャンペーン
学割についても発表した。「春のおトク! キャンペーン」として2月24日より開始する。19歳以下の利用者を対象にしたもので、「基本プラン月額料金1年無料」(1,000円×12か月分)か、「端末料金1万円値引き」のいずれかを選ぶ。家族で複数台のTONEを利用する場合も、同キャンペーンを適用できる。
記者説明会の最後には、30代向け女性誌「VERY」で編集長を務める今尾朝子氏を招いたトークセッションが行われた。スマホネイティブの子供たちが初めてスマートフォンを触るシチュエーションについて、今尾氏は「泣き止まない子供をあやすために、心配しつつもスマホを触らせて解決する親が多い」と指摘。最近はスマホ育児やスマホ子守として、話題に上ることも多い。賛否両論あるが、これから議論が深まっていくはずだ。
TONEモバイルについて、子供を持つ母親はどのような印象を抱いているのだろうか。
「市場には、子供に持たせるGPS機能だけを搭載した端末がある。でも高いのに精度が悪い。隣の家にいるように表示されることもあり、余計な心配をしてしまう。TONEモバイルは、月額1,000円でこれだけ精度の高い機能を搭載したスマートフォンを持てる。2人目、3人目と子供が増える家庭にもメリットが大きい」(今尾氏)。
子供を持つ母親の目線から意見を出す今尾氏に対して、石田氏は「サービス向上のため、これからも斜め上からの無茶ぶりをしてもらえると面白い」とリクエスト。すると今尾氏は「かしこまりました。それは得意な分野ですので」と笑顔で応じた。