建物内部には「パークの木琴」が設置された。これは4階から2階まで連なる、階段状の全長約35mの木琴だ。木の玉を転がすとルイ・アームストロングの名曲「What a Wonderful World」のメロディが楽しめる仕掛けになっている。
4階には、「ソニーパークは、どんな場所になってほしいですか?」というアンケートがあり、来場者が自由に意見を掲示できる。壁にはすでに、Part-1の開催期間中に寄せられた声が所狭しと貼られていた。この中には、ソニーの代表取締役社長兼CEO、平井一夫氏の書き込みも混ざっている。探してみると面白いだろう。
イベントも目白押し
ウォールアートやパークの木琴は常設展示となるが、フロアによっては大道芸人がパントマイムを披露したり、親子で楽しめるワークショップが開催されたりと、賑やかなイベントを行っていく。すでに決まっている催しもいくつかあり、例えばアジアン・ビューティーインストバンド「杏仁ショーケストラ」が無料LIVEを決行するほか、デヴィッド・ボウイの大回顧展およびプレミアム・トークショーなども予定されている。各イベントの詳細については、銀座ソニープロジェクトのWebサイトで確認してほしい。
It's a SONY展 Part-2では、リピーターを増やす工夫がいくつも用意されているという。先述した黒地秀行氏のアートは、It's a SONY展 Part-2の期間中もイラストを描き続けることで、来場者はイラストの進展を楽しめる。また、とあるフロアには来場者に樹の葉のステッカーを貼ってもらうコーナーを用意。一時閉館の迫る3月末に向けて、日を追うごとに青葉が生い茂ってゆく様子が感じられるに違いない。
新ソニービルについては、「ソニーらしいビルにしてほしい」「ワクワク、ドキドキするようなビルに」「最先端の発信場所になれば」といった声が寄せられているそうだ。例えば、かつてソニービルでは、2,300個のブラウン管テレビを側面に埋めて、文字を映していた時期があった。現在は、同じ場所に当時を再現したバナーが掲載されている。銀座 数寄屋橋交差点のソニービルにお立ち寄りの際は、ビルの側面にも注目してみたい。