カバー一体型キーボードは、カバーの背面に当たる部分を折りたたむことでスタンドとなり、ノートPCのように使うことができる。角度調節はできず、1パターンのみの固定となるが、折りたたんだ部分はマグネットで固定されているため、しっかりと本体をキープ可能だ。
本体の重量を測ってみたところ、実測値は916g。本体とカバー一体型キーボード合体時は合計の重量が約1.49kg(実測値)となった。持ち歩く際はカバーをしていないと画面が剥き出しになるため、キズがつくかもしれないという不安が残るので、カバーを常に着けていたいところだが、さすがにちょっとこれは重めかもしれない。
指紋センサーを標準装備、スムーズに認識
12.2インチなので、キーボード全体の幅は十分確保できている。アイソレーションタイプでキーピッチは約19mmを確保し、ストロークも見た目の印象よりは深くなっており(実測で2mm前後)、タイピングのしやすさに問題はなかった。
タッチパッドは広さが十分にあり、快適にポインティングできた。タッチパッド下部の左右を押し込むことで、それぞれ左クリックと右クリック操作ができる。このタッチパッド左上には、Windows Helloに対応した指紋センサーを搭載。これによりWindowsへ簡単にログオンできるようになる。毎回パスワード入力するのはめんどくさいが、セキュリティを考えると認証なしというのも怖い。こうした部分を簡単にクリアしてくれる指紋認証搭載はとてもうれしいところ。
指紋登録はセットアップ時に行なうほか、設定のアカウント項目でいつでも登録可能。指紋の登録は5、6回指を通して完了した。ログオン時の認証速度は、「さあ使おう」と指を通したらすぐ反応し、変に待たされることはない。ひとつ気になる点としては、この指紋センサーが本体側にもあってもよかった。キーボード使用時だけこの機能が使えるというのはちょっともったいない。
本機には、256段階の筆圧感知機能を備えたアクティブペンが付属している。カバーの右側面には、アクティブペン用ホルダーが配置され、ペンが収納できるようになっている。
サードウェーブデジノスによると、このモデルのコンセプトはアクティブペン対応の2in1 PCを手頃な価格で提供することだそうだ。自分であれば、搭載するカメラで撮影した写真にその場でペンを使った注釈を付けるといった用途で活用するだろう。絵を描くのは苦手なのがくやしいっ!