バスケット朝食が楽しい!
夕食がない「UNWIND」だが、朝食にはかなり力を入れている。料理そのものももちろん手が込んでいるが、何よりその演出が見事なのだ。
まず、「UNWIND」の朝食は特定のダイニングなどではなく、客室の中で食べるのが基本である。よって、朝食セットが指定の時間に部屋まで運ばれてくるわけだが、自宅のように安らげる室内時間を大切にする「UNWIND」だから、スタッフが室内に入り込んで給仕することはしない。朝食を持ってきた合図にドアをノックするのみである。
客室のドアを開けると、そこにはバスケットに入った朝食セットが置かれている。これを室内に持ち込んで食べるのだ。
ワクワクしながら蓋を開けると、ずっしりとしたスープコンテナに、茶色の紙袋、銀色に光るスパイスの缶、謎のチューブ入り調味料、ペーパードリップコーヒーなどがぎっしり。豪華なピクニックみたいだ。いそいそとそれらを取り出していくと、バスケットの奥に隠れていた紙パックのリンゴジュースとオレンジジュースが顔を出してまたうれしい。
紙袋にはパンが入っており、トーストはされていない。客室に備え付けの、バルミューダのトースターで焼くのである。同製品を知らない人のために言っておきたいが、バルミューダのトースターで焼いたパンは食感も香りもあらゆる面において別次元の旨さなのだ。こんなにテンションが上がる朝食がかつてあっただろうか? いや、ない。
最高の朝食はお好きな場所で
この最高の朝食セットを客室内で食べるのももちろんいいのだが、ゲストには10階の「BAR IGNIS」に持ち込んで食べるという選択肢も用意されている。暖炉のそばで、窓の向こうに広がる山を見ながら食べるパンの味といったらたとえようもなく旨い。さっきから「旨い」しか言っていないが、本当に旨いのである。
スープは2種類。どちらも地産地消の素材を使用している。筆者がいただいたのは、鮭のクリームスープとスパイスの効いたオニオンスープだった。どちらも、いろんな野菜がたっぷり入っていてどこからどう見ても身体にいい。なお、アレルギーなどで食べられないものがあるゲストは、事前にスタッフに伝えておけば配慮してもらえる。
チューブに入った謎の調味料には唐辛子の絵が描かれており見るからに辛そうだったが、試しにパンにつけて食べてみたら本当に辛かった。スープに入れてみるといいあんばいでピリッと辛味がついたので、これは辛いもの好きのためのスパイスらしい。朝食があまりにも優しい味すぎて不安だ、という人はこれで刺激をつけるといいだろう。スパイスの缶にはノリとバジルが入っているので、こちらもお好みで。
食べ終えた朝食は、食器をバスケットに戻して客室の外に置いておけばよし。しっかり栄養をとって、北国の爽やかな朝を始めよう。
札幌の中心地に位置しながら、山奥のロッジのような時をゆったりと過ごせる「UNWIND」。それでいて一歩外に出れば、コンビニも居酒屋もファッションビルもある大都会が広がる。一期一会の出会いや、アクティブな散策、居心地のいい室内でのゆったりした時間、そのどれをも実現できる新しい滞在スタイルを提案してくれるホテルだった。
※価格は全て税込
取材協力: グローバルエージェンツ