2月4日に札幌・すすきのの至近にオープンしたホテル「HOTEL UNWIND SAPPORO(ホテル アンワインド サッポロ/以下、UNWIND)」は、「グランピング」の魅力を街中で体験できるスポットだ。単なる"グランピング体験"にとどまらない、滞在先としての魅力を紹介しよう。

すすきのの「HOTEL UNWIND SAPPORO」、その新しさとは

ソファでゆったりチェックイン

「グランピング」という言葉が流行(はや)ってしばらくたつが、聞いたことはあってもあまりなじみがないという人は少なくないと思う。"glamorous"と"camping"を合わせた造語であるグランピングは、自然の中で宿営や食事を楽しむキャンプの魅力を持ちながら、空調や風呂・トイレ、ふかふかの寝床などホテル並みの宿泊設備も兼ね備えたスタイルを指す。

今回紹介する「UNWIND」が位置するのは、札幌の繁華街・すすきのの目と鼻の先。具体的に言えば、飲食店街を南下してすぐのホテル街にある。札幌駅からは南北線で3駅の「中島公園」駅から徒歩4分、「すすきの」駅からは徒歩10分ほどだ。北海道を中心に展開するコンビニチェーン「セイコーマート」も歩いて1分くらいのところにあり、利便性は抜群!

外観はロッジのよう。周りのビジネスホテルとは見た目も一線を画していた

ホテル外観には木とレンガが使われ、雪をかぶった姿はどことなくスキー場のロッジを思わせた。中に入ると、札幌の厳しい寒さがうそのように暖かい。なんと、レセプションには本物のまきを使った暖炉が! カウンターにはまきがびっしりと収納されており、フロア全体にほのかに木の香りが漂っていた。

レセプション。カウンターはあるが、ソファに座ってゆったりチェックインするスタイルだ

暖炉もある! 当たり前だが本気で熱いので触らないように注意

特に急ぎでない限り、チェックインはカウンターではなくソファやイスに座って行う。ゆったりとくつろぎながら、スタッフとコミュニケーションを取りつつホテルの説明を聞くのだ。コーヒーや紅茶、リンゴジュースにスパイスを加えたホットドリンクなど、サービスのウェルカムドリンクもうれしい。

薪割りの体験でもできるとか

客室のこだわりが尋常じゃない

客室は、ツインを基本としてダブル・ファミリーの計3種類/47室を用意。筆者が今回宿泊したのもツインルームだ。ベッドはセミダブルサイズで、L字型ソファにコーヒーテーブルも備えられており、かなり広く感じる。聞けば全室25平方メートル以上とのことだ。筆者の自宅より広い。ツインルームの宿泊料は1泊1室あたり1万4,000円前後で、3人まで泊まれるのでかなりお得に泊まることができる。

基本のツインルーム。宿泊料は1泊1室あたり1万4,000円前後で、1室に3人まで泊まれる

カーテンを開けるとこんな感じ

ソファとコーヒーテーブルも

特筆すべきは、ディテールに凝ったその内装である。全体は木の風合いを基調にコーディネートされており、電球色の間接照明が部屋全体を柔らかく照らす。これだけでも山小屋らしい情緒が満点だ。しかし部屋の隅にあるミニバーをみてさらに驚いてほしい。そこには憧れのキッチン家電・バルミューダ製のケトルとトースターが!

ミニバーの様子。写真中央にあるのがバルミューダのトースター! その右がバルミューダの電気ケトルだ!

紅茶やコーヒーはもちろん自由に楽しめる。ファブリックミストも完備

さらに、壁に掛けられたコップはキャンプ仕様の金属製。ホテルの客室に必ずある非常用の懐中電灯もアウトドアに似合う無骨な雰囲気で、かっこよく壁に掛かっている。

コップもキャンプ仕様で雰囲気がある

設置が法律で定められているという懐中電灯も、雰囲気があってかっこいい

ソファは一見本革のようだが、聞けば本革と化学繊維を混紡した特別製らしい。しっとりとした革の質感を持ちながら、飲み物をこぼしても拭くだけで奇麗になりシミになりにくいという。インテリアの細部までこだわる姿勢に舌を巻いた。

ソファの張地も特注

バス・トイレと入り口は写真奥にあるが、引き戸を閉めればご覧の通り。ホテルライクなドアやコート掛けを隠すことで、山小屋らしい雰囲気をぐっと増すことができる

また、ホテルには珍しくバスとトイレが分離している。この間取りも、自宅のようにくつろいでもらうための演出の1つだそうだ。1つひとつ挙げていけばきりがないほどのこだわりが客室に込められているのである。

アメニティもオシャレ

続いては、「UNWIND」最上階のバーや食事について紹介しよう。