フルスペック機としてのもう1つの機能は、「カフェ・ジャポーネ」メニューの搭載。豆を蒸らしながら抽出する上に、2回に分けて挽いた豆を使うことで、ハンドドリップコーヒーのような香り豊かでコクのあるコーヒーを淹れることができる、日本人の好みに合わせたコーヒーで、日本仕様のモデル限定となる機能だ。その他、豆を挽く細かさや量、抽出量、お湯の温度といった細かい調整にも対応する。

日本向けモデル独自の機能「カフェ・ジャポーネ」。エスプレッソの旨みとドリップのすっきりした後味を併せ持つ、日本人好みのコーヒーを抽出する機能だ

試飲用に提供された「カフェ・ジャポーネ」。レギュラーコーヒーと飲み比べてみたところ、深いコクがありながらも、少しの酸味でさわやかな後味。確かに日本人が飲み慣れた味と感じた

豆を挽く粗さの調整も可能

液晶ディスプレーとタッチセンサー式のボタンが採用された操作部

プリマドンナXSとの大きな違いは、まずは本体サイズ。195(W)×325(D)×500(D)mmのプリマドンナXSに対して、エレッタは260(W)×360(D)×460(D)mmだ。エレッタはやや幅広で背が高い反面、奥行きが少しコンパクトになっている。

サイズを左右している主な理由の1つが、水タンクの位置。背面に備えるプリマドンナXSに対して、エレッタは前面にあり操作性が向上している。すべての操作を前面から行えるのだ。

2016年に発売された、もう1つのフルスペック機「プリマドンナXS」。横幅がスリムでスタイリッシュだが、水タンクが背面にある

エレッタの水タンクは前面引き出し方式。2Lのたっぷり容量

また、一度にセットできる豆の容量が370gと、プリマドンナXSの100gよりも4倍近い。水タンクも1.35Lが2Lサイズとなり、豆も水もシリーズで過去最大の容量だ。

コーヒー豆は370gまで一度に入れておける。挽いた豆を直接セットできるケースも備える

水タンクの内側にあるのが「着脱式抽出ユニット」。電子制御でタンピング圧を的確に制御し、バリスタの技術を再現