――初回生産限定盤と通常盤に収録されている「Merry Hurry Berry」は、前山田健一さんが作曲ですが、前山田さんの曲は初めてですよね?

LiSA「初めてです。ただこの曲の場合、前山田さんですけど、Tom-H@ckです!」

―― ?

LiSA「前山田さんなんだけど、Tomさんなんですよ。もう混ぜるな危険状態です。天才をいっぱいあわせるとこんなに面白いことができるんだなって思いました」

――ちなみに、前山田さんに書いてもらうキッカケは何だったのでしょうか?

LiSA「前山田さんがいろいろな曲を書いていらっしゃるのはもちろん知っていて、前山田さんがプロデュースしている曲って、みんなすごく自然体で、楽しんで歌っているイメージがあって。ただ、私のキャパを考えると少しポップすぎるというか、可愛すぎるなって思っていました。そんなとき、MAXさんの『#SELFIE ~ONNA Now~』という前山田さんがプロデュースしている曲を聴いたんですけど、それがめっちゃ良くて! MAXさんの色や良さも出しながら、すごく楽しそうに歌っている。本当にこの人は天才だなって思い、これなら私も大丈夫かもって(笑)。それでお願いしました」

――そして編曲はTom-H@ckさんです

LISA「Tomさんには、とにかくハチャメチャに、そしてロカビリーにしてくださいってお願いしました。ダンスできる感じ、楽しくなれる感じを、緻密に、音楽的にやってくれるのはTomさんだなって思ったので」

――そんな混ぜるな危険状態に混ぜられる古屋さん……

LiSA「私には絶対に書けないです! 古屋さんじゃないと絶対にムリ。私には敵う気がしなかったですし、たとえ書いたとしても混ぜられて終わりだなって。ここで戦えるのは古屋さんしかいないと思いました。この歌は本当に歌うのが楽しくて、単純に歌いたいという気持ちを掻き立てられる曲です」

――今までのいわゆる「ピンク」系の曲とも少し違う感じですよね

LiSA「そうそうそう。でも、本気で遊んだ曲なので、絶対にライブは楽しいと思います。歌詞を見ているだけでも楽しい言葉だらけですよね」

――そんなシングルが2月15日にリリースされますが、6月からはアリーナツアーが決まっています

LiSA「本当、どうしましょうって感じですね(笑)」

――アリーナと言えば、昨年の横浜アリーナですが

LiSA「楽しい。本当に楽しかったですし、あれだけ大きな会場なんですけど、全然遠く感じなかったです」

――また飛びますか?

LiSA「飛ぶのは当分いいかな(笑)。『LiTTLE DEViL PARADE』というタイトルなので、みんなが持っている心の悪魔たちとパレードして、解放できるようなライブにしたいと思っています」

――ライブ以外で2017年に挑戦したいことはありますか?

LiSA「2016年は、Tシャツに全部アイロンを掛けてやろうと思ったんですよ。毎日着る服をピシッとさせたかったので、アイロン台とアイロンを買って。でも、一回も掛けなくて……。アイロン台はクローゼットから一度も出てない状態で、アイロンも上着に一度掛けたくらい。だから今年は、アイロンを掛けられるオンナになりたいです(笑)」

――それは今すぐにでもできそうですが……

LiSA「ほかにもやってないことがたくさんあって。映画も100本観るぞって思ったんですけど、結局観れなかったです。一つ一つ、ちゃんと自分の感想を書こうと思ってノートまで用意したんですけど、映画のことは2、3ページで終わって、あとは歌詞ノートみたいになってしまいました(笑)」

――2016年の宿題がまだまだ残っているようですが、最後に発売を楽しみにしているファンの方へのメッセージをお願いします

LiSA「今だから歌えることがたくさんある気がしていて、『Catch the moment』を聴いたみんなが、今をもっと大事にしたくなるような曲になればいいなと思っています。映画と一緒にお楽しみください。今日もいい日だ! ばいちっ!」

――ありがとうございました

「期間生産限定盤」(左)と「通常盤」(右)のジャケットイメージ

(C)2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project