バル「LUZ」

あすかや、同僚の莉央(中村アン)、桃子(岸井ゆきの)がランチや飲みで女子会を繰り広げる多国籍料理店。

椿鬼奴演じるママ・留守香奈(カナママ)が店主を務め、天井を赤くしたり、カウンターの下に地中海の雰囲気漂う「アフリカンタイル」を使用したりすることで異国情緒を演出するほか、ママがタバコを吸う設定で"ヤニ汚し"なども施されている。

世界を旅してきたママは、さまざまな外国人と交際した経験があることから、店内には各国のお土産がインテリアとして置かれている。

その特殊(?)な恋愛遍歴から学んだと思われるメニュー。スペインには苦い思い出があるのか…


小野のマンション

あすかの先輩・小野が住み、友人のナナリューが居候するマンション。都心(設定は東京・港区高輪)にある高層マンションのペントハウスという誰もが憧れる物件で、小野役を演じる森田は「こんな家使い切れねぇ!」と興奮。他のキャストも、セットを見てテンションが上がり、はしゃいでくれたそうだ。

ちなみに、銀行員の小野がこの部屋に住めるのは、実家が金持ちでマンションをまるごと所有しているため。

料理が趣味の小野。アイランドキッチンにワインセラー、備え付けの巨大冷蔵庫と、こだわりが垣間見られる。

居候のナナリューが寝る通称「ナナリュースペース」。上の階に自分の部屋があるものの、売れっ子アナウンサーで多忙のため、ほぼこのスペースで生活している。あすかと出会いのキスをしたのは、この場所。

あすかとナナリューが2人で会話することも多い、外を望むテラス。

高層マンションの最上階にあるため、夜景を映す際はCGを使用するが、キャストのアップショット時などは遠くのビルの赤色灯に見えるよう、黒壁に赤色のLEDを埋め込んで点滅させている。高層マンションは近年急増しているため、ドラマでこの手法を取り入れるのは最近になってのことだという。




今回のセットデザインを手がけたのは、フジテレビの武田麻衣子氏。これまで『新春ドラマスペシャル 大使閣下の料理人』『リッチマン、プアウーマン』などのドラマで助手として携わってきたが、メインで担当するのは今回が初だ。

武田麻衣子氏

女性監督が演出を手がけることで、意見が合致することも多いそうで、週のはじめにOLや主婦といったメインの視聴者層が元気に、明るくなれる画面を目指し、「憧れる空間を目指しました」と意図を語る。

場面が多い小野のマンションだが、特にペントハウスはほとんど売れていてロケハンができず、資料を集めるなどして、あとは「憧れを込めました」という。また、「ナナリュースペース」については、キッチンや上の階に上がる階段からも画が狙える仕組みになっており、「あそこで今後イチャイチャしてほしいと思って、あの狭い空間の中で、いろんなラブなところを撮れるといいかな」と狙いを明かした。