特に注目なのがPepper Makerだ。自分なりのPepperの動きや行動を作ることができるので、Pepperオーナーとしては一番待ち望んでいたアプリと言える。応用すれば、誰かに伝えたい思いがあるが面と向かって言えないとき、Pepperに代わりに伝えてもらうこともできる。
Pepper Makerは、PCやタブレットに表示されるバーチャルPepperを見ながら動作や行動を決めることが可能。約250種類の動き、約150種類の音や画像、約70種類のセリフなどから好きなものを組み合わせ、Pepperのオリジナルな動きを簡単に作れる。子供向けのプログラムソフトと同様に、グラフィカルなアイコンをもとに組むプログラムなので、プログラミングをまったくやったことがない初心者でも簡単に作成可能だ。さらに、作った動作はSNSに投稿できる。
Pepper Makerを広く認知してもらうために、「Pepper Makerプロジェクト」を発足。プロジェクトリーダーには、個人でPepperを所有しているロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが務める。同プロジェクトでは、Pepper Makerで作った作品を募集する「Pepper Makerコンテスト」を開催。また、Pepper Makerで作品を投稿した方にキットカットをプレゼントする「Pepper Makerバレンタインキャンペーン」を、ソフトバンク表参道、ソフトバンクグランフロント大阪、ソフトバンク名古屋で2月14日まで実施する。
田村淳さんも実際にPepper Makerを使ってプログラミング。発表会では、Pepperに相方の田村亮さんへ向けたメッセージを代読させていた。
【動画】田村淳さんから田村亮さんへのメッセージ。面と向かって言いにくいことはPepperに言ってもらおう |
発表会会場の隣はPepper World 2017の会場となっており、発表されたビジネス向けのコンテンツやコンシューマ向けのアプリを実際に体験することができた。ビジネス向けの実証実験では、買い物の決済や店頭販促、リピーターの獲得、自動会員登録、万引き防止、観光コンシェルジュなどのデモンストレーションを実施している。
観光案内をするPepper。英語、日本語、中国語は音声で案内することができ、韓国語などその他の言語は文字での説明となる |
Pepperによる健康診断。いくつかの設問に答えた所、睡眠時無呼吸症候群を疑われた |
自動会員登録をするPepper。会員登録を勧めるだけでなく、身分証(免許証)をOCR機能で確認し、本人確認もする。会員登録した人には、勧誘をせず、挨拶に切り替えるようになる |
新しく備わったバーチャルサラウンド機能を使った「飛び出すロボ落語」。落語を演じるだけでなく、さまざまな効果音を使い、新たな落語を展開する |
【動画】Pepperによる落語。演目は「初天神」 |