プロの期待に応える4K動画撮影機能
4K/60Pの動画撮影機能をミラーレスカメラとして世界で初めて搭載したこともGH5の大きなトピックだ。また、4:2:2 10bit記録 (4K/30P) にもレンズ交換式カメラとして世界で初めて対応。GH4はイメージセンサーの中央を切り出す形で動画撮影を行っていたが、GH5ではイメージセンサー全域での4K記録となったため、装着しているレンズの焦点距離を生かした撮影が可能となる。プロフェッショナルの現場で必要とされる機能をさらに充実させた形だ。
すべての動画撮影モードで記録時間の制限がなく、メモリカードやバッテリー容量一杯まで動画を撮影できる。放熱シミュレーションを重ねて独自の放熱・低電力設計を追求したことで、推奨温度環境下での無制限記録に対応した。
今後のファームウェアアップデートも予告された。まずは4月をめどにフルHDでの4:2:2 10bit記録に対応。今夏には4:2:2 10bitでの400Mbpsという高ビットレートのAll-Intra記録に対応する。同時に、4K HDR撮影やUSBテザー撮影、高解像度アナモフィックモードにも対応する計画だ。
LUMIXシリーズとしては初めて、Bluetooth LE (Low Energy) をサポートしており、スマートフォンとワイヤレスでの常時接続を実現。無線LANは、5GHz帯・IEEE802.11acに対応し、より高速で安定した通信が行える。USB Type-C (USB3.1 Gen.1) の搭載も目新しいところ。高速な転送が可能だが、USB充電には対応しないという。
そのうちの1本、「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S」が2月23日に発売される。希望小売価格は税別125,000円 |
2020年に向けて8Kへの対応も
東京五輪が開催される2020年には、8Kが一般化するとみられている。それに向けてLUMIXでも8K対応を進めていく。8Kになると、解像度は3,300万画素にも達するため、マイクロフォーサーズ規格で実現するのは簡単ではないとしつつ、「新たなミラーレス一眼の世界を創造したい」と山根氏は意欲をあらためて示した。