パナソニック「EZ1000」

パナソニックがCES 2017で発表したのは65型の有機ELテレビだ。欧州モデルとしては「EZ1000シリーズ」と名付けられるようだが、筆者が取材した手応えだと、日本市場には他の画面サイズを用意したり、別のラインナップ展開がありそうだ。

65型のEZ1000

パナソニックには、日本よりも先にヨーロッパで大型の有機ELテレビ「CZ950」シリーズを販売してきた実績がある。そして有機ELと同じ自発光型であるプラズマテレビにも長く力を入れてきたテレビメーカーなので、最新世代の有機ELテレビは、何より映像の出来映えに期待がかかる。

EZ1000シリーズに搭載される映像処理エンジン「Studio Colour HCX2」は、画質のチューニングにハリウッドで活躍するスペシャリストも関わっている。欧米で発売された有機ELテレビは、映画製作などプロのスタジオでリファレンスモニターとして採用された実績も積んできたことから、多くのプロの声が画づくりに反映されている。

パナソニックは、4K/HDRコンテンツを収録するUltra HD Blu-rayディスクの再生機について、国内・海外ともに幅広いラインナップをそろえるブランドだ。国内で先駆けて発売された同社Ultra HD Blu-rayレコーダーやプレーヤーとの相性もきっと良いに違いない。

ディスプレイと別体に分けたバータイプのスピーカーには合計14個のユニットを搭載。音のチューニングには、パナソニックによる高級オーディオブランド、テクニクスのエンジニアが参加している。

ソニーの有機ELテレビと同じく、国内発売の詳細がまだ明らかになっていない段階だが、77型のモデルも出るのか、HDRはDolby Visionにも対応するのかなど、いくつかのポイントを気にかけながら国内発売のアナウンスを待つことにしよう。