被写体の動きを確実に捉える高速連写

連写とAFがスピードアップした点にも注目したい。連写速度は、メカシャッターの場合、AF/AE追従で最高10コマ/秒、AF/AE固定で最高15コマ/秒に対応。さらに電子シャッターによる「静音連写」を選ぶと、AF/AE追従で最高18コマ/秒、AF/AE固定で最高60コマ/秒という動画並みのハイスピードで撮影できる。

連写時の最大撮影コマ数は、「連写L」(AF/AE追従) の場合、RAWで約148コマ、JPEG (LN) でカード容量一杯まで。「静音連写L」(AF/AE追従) の場合でも、RAWで約77コマ、JPEG(LN)で約105コマ、と十分な枚数を誇る。連写を繰り返しても、メモリーカードへの書き込みに待たされることは少ない。

下の写真は、AF方式を「コンティニュアスAF」に、ドライブモードを」静音連写」に設定し、AF/AE追従による18コマ/秒で撮影したもの。ここに掲載していないものも含めると撮影枚数は50カット以上になったが、その全カットで狙いどおりのピントが得られた。

以下18点、シャッター優先AE F4 1/1000秒 ISO320 WB:晴天 焦点距離:100mm レンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

ドライブモードの選択画面。「単写」「低振動撮影」「静音撮影」「連写H」「静音連写H」「プロキャプチャーH」「連写L」など数多くのモードが選べる

カスタムモードでは、各連写モードのスピードを変更することも可能だ

連写の使い勝手を高める新機能として「プロキャプチャーモード」を搭載。シャッターボタンの半押しから記録を開始し、全押しした瞬間の前後コマを記録できる機能だ。突然のシャッターチャンスも逃さず撮れる

プロキャプチャーモードの設定画面。連写速度やプリ連写枚数、連写する枚数の上限などを設定できる

像面位相差AFとコントラストAFを併用

AFには、像面位相差AFとコントラストAFを併用する「DUAL FAST AF」を搭載。このうち像面位相差AFは121点オールクロス測距であり、新動体追従アルゴリズムとの組み合わせによって、動きの速い被写体に対してもスムーズに合焦し、追従し続ける。

レンズごとにAF駆動範囲をプリセットできるAFリミッターや、EVF使用中にタッチ操作で測距点を動かせるAFターゲットパッドにも対応。自分の撮影スタイルに応じて、こうした詳細機能をきっちりと設定しておくと、AFの操作感はいっそう快適になる。

121点の測距点 (AFターゲット) を表示した状態。AFターゲットモードは、全点を使うオールターゲットのほか、シングル、5点グループ、9点グループの4モードから選べる

コンティニュアスAFの追従感度には5段階の選択肢を用意。被写体の動きの速度や方向に応じて設定しておくといい

AF駆動範囲を制限するAFリミッターの設定画面。フォーカスリミッターのないレンズでも、この機能によって合焦までの時間を短縮できる

AFターゲットパッドでは、EVFをのぞきながらタッチ操作でAFポイントを素早く選べる。ターゲットパッドのON/OFFは、ダブルタップ操作で切り替え可能だ