パナソニックは1月19日、家庭で手軽に生豆の焙煎ができる「The Roast」のサービスを発表した。The Roastは、コーヒー豆用の焙煎機にコーヒーの生豆、そして豆の種類にあわせたプロファイルを組み合わせて提供するサービスだ。
具体的には、スマートコーヒー焙煎機「AE-NR01」と、月1回頒布する生豆のセット販売になる。AE-NR01の価格は税別100,000円。生豆頒布の契約は1年単位で、生豆パック3種セット(税別5,500円/月)と2種セット(税別3,800円/月)のいずれかを選択する。サービスの開始時期は4月上旬の予定。
コーヒーは生豆と呼ばれる精製されたコーヒーの種から抽出する。生豆を加熱して焙煎し、焙煎した豆を粉状に挽き、できた粉をフィルターでドリップすることで、ようやくドリップコーヒーが完成する。
最近は「サードウェーブ」と呼ばれる、厳選された豆で丁寧に抽出するコーヒーが人気。そのためか、自宅で豆を挽いたり、ドリップするという人も増えている。しかしパナソニックによると、コーヒーのおいしさは7割が「生豆の品質」、そして2割が「焙煎」によって決まるという。つまり、自宅で豆を挽いて丁寧に淹れても、コーヒーのおいしさの1割しか左右できないということだ。
とはいえ、高品質な焙煎機は高価で大きい。そのうえ、使用する生豆の種類やコンディションによって焙煎時間などを1秒単位で変更する必要もあり、経験がない人にとっては非常に難しい作業。このため自宅で焙煎を行う人はそこまで多くない。自宅焙煎をするユーザーが少ないため、一般に生豆を販売している店も少ないのが実情だ。
そこで登場するのが、全自動で焙煎できる「焙煎機」、「生豆」、そして「生豆にあわせたプロファイル(焙煎の設定)」をまとめて提供するサービス。今回発表された「The Roast」だ。