元々生活雑貨などを中心としていた同社の商品は、主にホームセンターが消費者との接触ポイントだった。しかし、家電に参入してから、家電量販店からの声がかかるようになり、家電の取り扱い店舗が量販店にまで拡大していった。当然、購入場所は、家電量販店の比率が、年々高くなっている。商品が売れ、いい評価が広まれば、販路が拡大していく。それを繰り返している状況だ。今後もまだまだ拡大していく可能性があるだろう。
さらには、インターネット通販でも、低価格なマイコン式3合炊きなどを中心に、同社の家電が売れている。今まで同社が主戦場としていたホームセンターの顧客層は、年齢が高い傾向があった。しかし、通販という消費者との接触ポイントが増えたことで、より若い世代にも認知され、支持されてきている、そんな数字なのではないだろうか。
商品との接触ポイントの広がりが、売り上げの増加につながっている。今後も新しいお米家電の発売は続くが、アイデアと品質の良さを兼ね備えた「値ごろ感」のあるどんな商品が生まれるか。そして、どこまで販路を拡大できるか。注目していきたい。