3年ぶりのフルモデルチェンジで、使いやすくキレイで速い製品へ

続いて、ブラザー販売 マーケティング推進部長の伊藤英雄氏が、「PRIVIO」新製品を紹介。

ブラザー販売 マーケティング推進部長の伊藤英雄氏

最大の特徴はブラザー初の全色顔料インクで、これによって滲みにくくクッキリと鮮明な印字が可能になった。また、プリンタエンジンの耐久性は15万ページで、月に2500枚印字しても5年持つと高い堅牢性を実現した。

ビジネス文書向けの品質のために全色顔料インクを初採用(技術的な事情から、マゼンタのみ顔料+染料インク)

月2500枚の印字でも5年使える耐久度となる15万ページにエンジンを刷新。SOHOだけでなく、SMB市場も狙うという

2つの用紙トレイ以外にも、背面に多目的トレイを用意。従来は手差しで1枚のみだったが、これを100枚(ハガキの場合は50枚)に増やしてハガキや封筒印字に対応する。さらに、上位機種の「MFC-J6995CDW」では、用紙サイズの自動判定機能を備える。

給紙トレイに加えて、最大100枚まで対応できる多目的トレイを用意。これによってハガキや封筒印字もこなす。上位機種は原稿サイズの自動認識と用紙切れの警告も出せる

ランニングコストに関しては、大容量インクカートリッジを採用し、「MFC-J6995CDW」ではA4カラー約4.0円、モノクロ約0.9円(下位機種はカラー約6.0円、モノクロ約1.3円)と、従来機種よりも低コストになった。

モノクロ3,000枚。カラー1,500枚の大容量インクカートリッジを採用し、ランニングコストもダウンした

また、原稿を読み取ってから最初の1枚が印刷される、いわゆるファーストプリントの時間も「MFC-J6995CDW」はカラー6.0秒、モノクロ5.5秒とこれまでの製品と比べて、それぞれ3秒の高速化を達成した。

昨年モデルと比較してカラー、モノクロ両方ともファーストプリントが3.5秒高速になっている

ブラザープリンターらしくスマホやタブレットからの連携も強い

販売戦略として、A3印刷のニーズがある建設・建築業への取り組みは維持しつつも、チラシや広告ハガキを作る店舗や、医療分野の受付業務に着目。これらの業務では、一度に大量の印刷を行うのではなく、少量を数多く印刷する必要があり、ここでファーストプリントの速さを訴求したいという。

従来はA3印字が必要な建築・建設業が1/4を占めるが、今回の製品を正しく伝える事で他業種にも展開できると判断している

特に想定ターゲットとしているのがファーストプリントの速さと印字品質を考慮し、店舗や医療カウンターを想定

目標販売台数はA3ビジネスインクジェットプリンター全体で8万台となっている

また、こうした戦略を実行するには、製品認知度の向上も欠かせない。スペックを広く訴求することによって、潜在顧客に正しい情報を伝えるとして、家庭用製品のイメージキャラクターの小島瑠璃子さんを"特命営業部長"として起用するという。

そもそも「A3ビジネスインクジェットプリンター」の認知率は30%程度。これを拡大することが販売推進に不可欠だという

そこで「小島瑠璃子さん」をイメージキャラクターとして起用し、A3ビジネスインクジェットプリンターの認知度アップを狙う

*画像要素:Mynavi1701627.jpg* *画像要素:Mynavi1701628.jpg* ビジネス向けのA3インクジェット複合機の認知度アップのために「特命営業部長」に任命されたのは"こじるり"。部長ということでスーツ姿

スーツ姿のこじるりが「働く人を元気に」

ビジネス向けのA3インクジェット複合機の認知度アップのために「特命営業部長」に任命されたのは"こじるり"。部長ということでスーツ姿

小島さんは、三島社長より特命営業部長任命書と特命営業部長のタスキを受けとった後、最初の仕事として今後の方針「働く人を元気に」を書初めで表明。この営業方針はA3用紙にコピーされ、全国の営業所に配布されるとのことだ。

特命営業部長の任命書を受け取る

たすきも

特命営業部長として方針を書初めするこじるり

普段書道をしているわけではないので、今年初めてと文字通りの書初めだそうだ

方針は「働く人を元気に」

コピーのための用紙選択が自動なので3枚とコピー数を入力してスタートボタンを押すだけの簡単操作で、出てきたコピーもクッキリ鮮明とアピールしていた。

全国の営業部に送るA3用紙を用意

これをMFC-J6995CDWでコピー。用紙サイズを決めなくても自動で判断してくれるのでカンタン