バッテリー駆動の効率向上は今後に期待

ここからは電源周りやMS-IMEに関する新機能を紹介しよう。Microsoftは現在新たなアプリケーションステータスを用意し、新電源状態に対応するプロセスは「タスクマネージャー」の<状態>で「Throttled」と示されるという。本ビルドでは大きな変化は生じず、2017年2月から本格的なアップデートを加えると同社は説明しているが、察するにバックグラウンドにあるプロセスへ割り当てるスレッドを絞り込むことで、CPUなどのハードウェアリソース消費を軽減し、バッテリー効率を高める野ではないだろうか。

筆者の環境では該当するプロセスを確認できなかったが、対応するアプリケーションは図のように「Throttled」となる(公式ブログより抜粋)

MS-IMEは中国語の発音表記であるピンインに関する機能が中心のため、それらは割愛するが、MS-IME共通機能として現在のモードを切り替える際、デスクトップ中央にアイコンで表示するようになった。これらの設定は「Microsoft IMEの設定」ダイアログで無効にできるが、通知領域に目を向けずに現在のモードが分かるのは結構便利だ。さらに本ビルドでは、表示する予測候補の既定値を1つに変更し、英単語の予測候補をしやすくするロジックの変更が加わっている。

MS-IMEでモードを切り替える際は、デスクトップにアイコンが現れるようになった

アイコンが邪魔な場合は<アイコンをデスクトップに表示する>のチェックを外せばよい

その他の新機能としては「Hyper-Vマネージャー」のコンテキストメニューに<Quick Create>を追加し、仮想マシンを簡単に作成できるようにした。これはHyper-VをクライアントOSであるWindows 10でも使われるようになり、他の仮想環境ツールよりも容易に使えるようにするための対応だろう。利用者は仮想マシン名やインストール元となるISOファイル(もしくはVHD/VHDXファイル)、仮想スイッチを選択するだけで仮想マシンが作成できる。

Hyper-Vの仮想マシンを簡単に作成するダイアログも新設した

最後に本ビルドのBSoD(BlueScreen of Death)は、GSOD(GreeenScreen of Death)だ。Microsoftは変更理由として、Windows Insiderレポートと運用ビルドレポートの区別を簡単にするため、バグチェックページである画面の色を変更したと述べている。Windows 10 Creators Updateリリース時にはBSoDに戻るという。