さて、肝心のGoogle Tango対応アプリですが、現時点ではまだそれほど多くありません。PHAB2 Proのホーム画面に配置されている「Tango」アプリから、「おすすめ→ほかのアプリを見る」で表示されるのは現在31本です(2017年1月7日調べ)。
現実空間にホログラムを追加できるカメラアプリ「HOLO(beta)」。レスラー、猿人、ゾンビなどのほかに、次期合衆国大統領のそっくりさんを登場させて、ツーショット撮影などを楽しめます |
バーチャルなドミノを堪能できるミニゲーム「Domino World」。実際のドミノと違って、いったん崩しても何度でもリプレイ可能。いろんな角度からドミノ崩しを鑑賞できます |
現実世界でプレイする一人称シューティングゲーム「PHANTOGEIST」。ストーリーモード、サバイバルモードのほかに、マルチプレイが楽しめるソーシャルARモードが用意されています |
幅、奥行き、高さなどを計測できる実用的なユーティリティ「Measure」。計測したデータは写真として保存します。家具を購入するときのスペース計測に便利です |
PHAB2 Pro標準カメラアプリのARモード。妖精、ドラゴン、ネコ、犬を選択可能です。仕草と声が辛抱たまらないので、こちらは動画でどうぞ! |
「電脳メガネ」の世界に期待!
現時点でもGoogle Tango端末の可能性は体感できますし、2017年度内に130本の対応アプリがリリースされるとのことですが、Google Tango端末が手放せなくなると言えるほどのアプリは正直まだありません。
個人的にはゴーグルでGoogle Tango端末を装着して、「電脳コイル」や「マイノリティー・リポート」、「アイアンマン」の作中のように各種情報が現実世界に重なって表示され、音声やジェスチャーで操作できる環境が実現したら、頭を洗うときでもはずさないだろうなぁと心待ちにしています。
なお、12月22日にレノボ・ジャパンが開催したPHAB2 ProとGoogle Tangoの説明会で、PHAB2 Pro用にゴーグルを発売する予定がないか尋ねたところ、すでに後継モデルが見えつつあり、その端末ではゴーグルのリリースを予定しているとのことです。意外に早く、そしてリーズナブルに、「電脳メガネ」の世界がコンシューマー向けに実現するかもしれませんね。