楽天モバイルは8日、高精細な動画が撮影できる小型ドローン「MAVIC PRO」と、スマートフォンのカメラ使用時の手ブレを抑えられるハンディスタビライザー「OSMO MOBILE」の取り扱いを発表した。

楽天モバイルは8日、高精細な動画が撮影できる小型ドローン「MAVIC PRO」などの製品を発表した。その背景には、どのような狙いがあるのだろうか?

ちょっといいモバイル、もっと楽しい毎日

説明会の冒頭、楽天 執行役員 楽天モバイル事業の大尾嘉宏人氏が登壇して挨拶した。

サービス開始から3年目を迎えた楽天モバイルでは「ちょっといいモバイル、もっと楽しい毎日」というコンセプトの下、モバイルだけにとどまらない周辺サービス、周辺機器の充実にも力を入れている。

「楽天モバイルでは、スマートフォンのある豊かな生活を提供すべくサービスの拡充に努めていきます」と大尾嘉氏。今回発表された2製品は、どちらもスマートフォンの周辺機器として販売されるもの。IoT製品などを取り扱う「Rモバイルセレクト」を通じて提供される。

楽天 執行役員 楽天モバイル事業の大尾嘉宏人氏(左)。現在100モデルを超える製品が展開されているRモバイルセレクトを通じて販売される(右)

小型ドローン「MAVIC PRO」の概要

続いて、楽天モバイル事業チーフプロダクトオフィサーの黒住吉郎氏が登壇して新製品の詳細を説明した。

新たに販売を開始する小型ドローン「MAVIC PRO」は、DJI JAPANが2016年9月に発表したもの。専用のコントローラにスマートフォンを挿し込むと、ドローンからの映像が映し出される。

楽天モバイル事業チーフプロダクトオフィサーの黒住吉郎氏(左)。ドローンから送られる鮮明な映像が大型スクリーンに映し出された(右)

折り畳めばペットボトルほどのサイズになるコンパクト仕様ながら、高精度な3軸ジンバルを搭載。常に平行を保て、手を離しても安定してホバリングし続けられる。風に煽られた際も姿勢の制御が可能。理論上は風速10m程度の風にも耐えられるという。

カメラ部には1,235万画素のセンサーを備え、4Kの静止画・動画撮影に対応。ビジョン・ナビゲーションシステムを利用すれば、特定の被写体を追い続けることもできる。障害物を感知すると(それ以上進まずに)一定の距離を保ってホバリングし続けたり、乱暴な着陸指示を出しても急着陸せずに地上スレスレでワンクッションおいたりと、安全面にも配慮。通信距離は最大で4km、連続飛行時間は最大で約27分間。重量は743g(ジンバルカバー含む)。

販売予定価格は税別144,259円(一括払い時)で、12月9日10時から楽天モバイルのオンラインで販売を開始。スマートフォンとのセット販売も用意する(詳細は後述)。

説明会後にもデモが行われた。被写体を検知したドローンは、被写体が移動しても後を追いながら撮影を続けた

ハンディスタビライザー「OSMO MOBILE」は、ドローンの制御技術を応用した製品だ。一般的にスマートフォンで動画を撮影する場合、どうしても映像がブレてしまう。しかしOSMO MOBILEを使えば、素人でも手ブレの少ない動画が撮影できる。カメラを動かしながらタイムラプス撮影できる「モーション・タイムラプス」などの機能も搭載した。販売予定価格は税別32,400円。

手ブレのない動画が撮影できるハンディスタビライザー「OSMO MOBILE」。黒住氏は「まるで映画のような動画が撮れる」とアピールしていた

楽天モバイルならではのセット割も用意されている。MAVIC PRO購入時にスマートフォンとSIM契約をした利用者には、最大で13,000円が割り引かれる。対象機種は「honor 8」「HUAWEI P9 lite」「ZTE BLAE E01」。また、MAVIC PRO購入時にSIMカードを契約した利用者は、10GBまでの月額利用料金が3カ月分(最大8,880円)無料になる。

楽天モバイルならではのセット割も用意。MAVIC PRO購入時にスマートフォンとSIM契約をした利用者には最大で13,000円が割り引かれる