シマンテックでは、2016年に発生した脅威データを分析し、2017年以降の予測を発表。シマンテック セキュリティレスポンス シニアマネージャの浜田譲治氏は、この2016年を、例年と異なり「目立った攻撃がみられた年」と位置づけた。

シマンテック セキュリティレスポンス シニアマネージャの浜田譲治氏

2017年は何が起こる?

2017年のセキュリティ予測について、潮流のひとつは「クラウド化」だという。

従来エンドポイントを保護するにはファイアウォールや入り口対策だったが、クラウド時代ではデータがクラウドに保存されるため、浜田氏は「これを守る別の方法が必要となる」とした。

また、2017年はコネクテッドカーも脅威対象になると紹介。常時ネットにつながる機能を備えた自動車は、ナビゲーションや自動運転といった利用者のメリットに加え、さまざまな情報収集ができるという点でメーカーにもメリットがあり、2017年以降も技術開発が見込まれる分野のひとつだ。「車をのっとり、鍵を締めて金銭を要求する」「GPS情報を悪用し、別の場所へ誘導させる」といった脅威が考えられるという。

コネクテッドカーも脅威の対象に